2019年第1弾のフジテレビ月9ドラマが、1月7日にスタートする関ジャニ∞・錦戸亮主演の「トレース~科捜研の男~」だ。これまで多くのドラマで主役を務めてきた錦戸だが、同枠の主役は意外にも初めて。演じるのは、忘れがたい過去を持つ科捜研法医研究員だ。
昨年は「西郷どん」に起用され、NHK大河出演という積年の夢をかなえた錦戸。今年は関ジャニの歌手デビュー15周年イヤーにあたるため、歌手としても活躍が期待できそうだ。
芸能生活は21年だが、10代だった関西ジャニーズJr.時代、のちの関ジャニ8(当時)時代は、一人前になろうと必死だった。関西Jr.勢の登竜門といえる大阪・松竹座に立っていたころは、“涙の筑前煮”として語り継がれる感涙実話があるという。教えてくれるのはテレビ誌の記者だ。
「お母さんが作る筑前煮が大好物だった錦戸は、松竹座の仕事を終えたあと、帰ったら食べられるようにとリクエストしていたんです。でも終演後、先輩から食事に誘われたため、そのまま外食。翌日、お母さんは筑前煮が入った容器を持たせてくれたそうで、控室で食べたときは、『親不孝したな‥‥』と涙が出てきたそうです」
泣いている錦戸の横に座っていたのは、大倉忠義。「亮ちゃん、なに泣いてんの?」と不思議そうに聞いてきたという。
ちなみに、その夜に誘ってくれた先輩は、横山裕、渋谷すばる、村上信五。のちのグループメンバーだが、年齢もキャリアもやや上。バリバリの体育会系であるジャニーズにおいて、先輩からの誘いを断ることはできない。
「家族仲良く、お母さんの手料理が大好きで育った錦戸は偏食で有名。好きな食べ物はマヨネーズ、焼きそば、豚のしょうが焼き、からあげ。昔から変わらず肉食です。宿泊先のホテルで朝食ビュッフェがあると、サラダの山盛りを2、3回もおかわりするそう。『普段食べないから』という理由ですが、メンバーからはバランスの悪さを指摘されています」(前出・テレビ誌記者)
テーブルマナーのひとつである食事中、食事後のナイフとフォークの置き方を知ったのは、34歳になったころ。これには、さすがのメンバーもドン引きだ。それほど食に無頓着だった。偏食家にして、世間知らず。それでも母の手料理を愛しているという免罪符ですべてが許されてしまうのが錦戸亮なのだ。
(北村ともこ)