「総額1億円のお年玉を現金でプレゼントします」
なんとも豪勢な発言が、正月気分もまだ抜けぬ1月5日の夜、ツイッター上を賑わせた。ツイートの主は、株式会社「ZOZO」代表取締役社長・前澤友作氏。
前澤氏のツイートによると、「ZOZOTOWN新春セールが、史上最速で取扱高100億円を突破した」ということで、日頃の感謝を込め、前澤氏個人から100名に100万円を「現金でプレゼント」するというのだから太っ腹だ。応募方法は、前澤氏のツイッターアカウントをフォローした上で当該ツイートをRT(リツイート)するだけという手軽なものであったためか、RT数はうなぎ上り。7日朝6時の時点で300万を超えている。
女優・剛力彩芽との派手な交際ぶりや、月旅行に関するニュースなど、本業以外でのツイートによって、批判的な意見で炎上することの多い前澤氏であるが、今回だけはさすがに好意的な意見が多いか?
「前澤氏のツイートへのリプライ欄を見てみると、『サラリーマンを辞め、起業する元手にしたい』『家族でゆっくり旅行したい』『学業の資金にしたい』といった、“我こそは”という熱意を書き込み、当選への夢や希望が滲み出ています。これには前澤氏も気を良くしたのか、『みんなが欲しいのはお金じゃなくて夢なんだなって思う。100万円あったら○○に使いたいの○○が、友達や家族や社会や動物や、多くの自分以外に向けられていてなんか泣けてくる。日本、まだまだ捨てたもんじゃない。たくさんの夢がある。RT数が日本記録更新とのこと。うん、夢がある。ありがとう。』とツイート。自らの“施し”によって、国民が“夢を叶える”という構図を描いてみせるあたり、ここまで全能感に溢れたIT長者は前例がないでしょうね」(ITライター)
とはいえ、ここまでたびたび世間を騒がせてきた前澤氏。「またやってるよ、そんなに褒めてもらいたいのかな?」「相変わらず承認欲求強すぎ」「売上げが好調なら、まずは株主に還元するべきでは?」といった意見もネット上には散見される。
「前澤氏が何か発言すれば批判されるのが常ですが、今回は好意的な意見の方が多そうです。何しろ100名に100万円ずつで合計1億円の出費。アンチを黙らせるには十分な“実弾”だけに好感度も多少回復しそうですし、こうして『ZOZOTOWN』の名前も報じられることを考えれば、宣伝費換算すれば安いということになりますから」(前出・ITライター)
新年早々から物議を醸した前澤社長。2019年も“話題の人”でありたいという強い意志は健在のようだ。
(石見剣)