“視聴率はあまりよくないが、記憶に残る作品を生む男”と呼ばれている脚本家の通称・クドカンこと宮藤官九郎。放送中の大河ドラマ「いだてん」(NHK)もどうやら例外ではないようだ。というのも、初回の視聴率は15.5%だったのに、1月13日放送の第2話は12.0%。3.5ポイントも数字を落としてしまったのだ。これまでの大河ドラマのパターンで言うと、初回と第2話の視聴率はほぼ同程度であることがほとんど。2015年放送の井上真央主演「花燃ゆ」の例外はあるものの、ここまで落ち込んだのは異例といえる。
「クドカンは2013年上半期放送の朝ドラ『あまちゃん』(NHK)でも、それまでの朝ドラとは全く違ったドラマ作りをしたために新しく若年層の視聴者は獲得したものの、メイン視聴者層だったベテラン層が離れてしまったと言われています。今回の『いだてん』も、同じことになるかもしれません。初回ではほぼ出演シーンがなかった中村勘九郎演じる主人公の金栗四三が、第2話で登場シーンが増えたとたん、映画『銀魂』で中村が演じた新選組の近藤勇をモデルにした“近藤勲”に似ていると10代20代の若者の間では噂になっているそうなんです。ネット上でも『金栗四三が近藤勲にしか見えない!』『ふんどし姿で水浴びして風邪ひくバカっぷりが、あまりに近藤局長っぽい』などと指摘する声があがっていて、注目されているのだとか」(映画誌ライター)
第3話では、13.2%とわずかながら視聴率回復したようだが、「とつけむにゃあ=とんでもない」男と紹介されていた中村演じる四三。とつけむにゃあ視聴者開拓となるか?