遅れてきたイケメンとして人気沸騰中のディーン・フジオカ。NHKの連続テレビ小説「あさが来た」では、フジオカの演じる五代友厚が1月22日放送回で病死すると、視聴者の間で「五代ロス」が広がったほどだ。そんなフジオカ人気に沸くNHKだが、局内では彼を巡っての東西戦争が勃発中だというのである。テレビ誌ライターが言う。
「フジオカはもともと、次回作『とと姉ちゃん』で重要な役を演じる予定でした。それが『あさが来た』で五代役に適任の役者が見つからず、急きょフジオカに打診が行き、今回の出演に至ったのです。これだけなら局内で役者を融通したように見えますが、連続テレビ小説ではNHK東京とNHK大阪が交互に制作を担当。つまり、本来は東京側がキャスティングしていたフジオカを、大阪側がかっさらった形になっているのです」
NHKは全国単一の組織であり、民放における東京キー局と在阪準キー局のようなライバル関係は存在しないはずだが、実際には東西のライバル心はかなり強いという。とくに朝ドラでは、前作「まれ」(東京)の平均視聴率が20%を割り込む一方で、「あさが来た」(大阪)は現時点で23.4%と圧勝。大阪にしてみれば「してやったり」の状況なのである。
「フジオカ人気に気を良くしたNHK大阪では、死んだはずの五代を再登場させる予定です。それに対してNHK東京では、放送中の大河ドラマ『真田丸』にフジオカを出演させるつもりだとか。NHKによるフジオカ囲い込みという観測もありますが、実際には東西でフジオカの争奪戦を繰り広げているわけです」(前出・テレビ誌ライター)
そんな争奪戦の行方だが、東京側には「とと姉ちゃん」にフジオカを出演させるという荒業もありそうだ。朝ドラでの2作品連続出演は異例だが、東出昌大が「あまちゃん」と「ごちそうさん」に連続出演していた実例もある。ともあれ、ファンにとってはフジオカを見る機会が増えるのは大歓迎だろう。
(白根麻子)