ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)の脚本家として知られる橋田壽賀子が10月2日、「週刊文春」のインタビューに応じ、同作で親子役を演じる泉ピン子とえなりかずきの“軋轢”を明かした。
1990年より放送を開始し、今や国民的ホームドラマとなった「渡鬼」だが、橋田によれば、同作の主人公である小島五月役を演じる泉と、その長男・眞役のえなりがいつしか“共演拒否”の間柄になってしまったという。文春の取材に対して橋田は「(泉ピン子と)一緒に出るとえなり君は発疹が出たり、おかしくなるんですって。それを聞いて、私、えなり君にものを言うのも嫌なのね。そういう申し出をすること自体、私は頭にくる」と、えなりに生理的な反応が出てしまうほどその関係性が悪化していると説明し、「肝心の嫁姑問題は絶対にできない。母親と息子のマザコンみたいなものさえ書けない。アホみたいな話ですよ。役者がケンカしてるから、書けないって」と2人の軋轢によって脚本作りに支障が出てしまっている現状を嘆いている。
また、橋田が実際に泉本人へ事情を聞いた際は、「いじめた覚えは全くない」「嫌われたらしょうがない」との返答があったという。
「よもやの“渡鬼”内での役者間トラブルが明るみとなり、ファンも騒然としていますが、この衝撃的なニュースに対する世間の反応はやはりペラペラと内情を話してしまった橋田壽賀子への違和感で占められています。橋田にとっては、泉を嫌がる気持ちがあったとしても国民的ホームドラマを製作する場ではある程度我慢して欲しかったという想いなのでしょうし、そのせいでドラマ作りにも悪影響を与えている為、えなりを責めたくなる感情も分かります。しかし、ネットでは『告白しない方が良かったと思いますよ、先生』『これはえなりを責めることか?むしろ辛さに同情するけどね』『そんなことがあったとしても第三者がペラペラ言ってしまうことの方がいや』『発疹が出るほどの拒否反応を起こしているんだから、こればかりは仕方ない。健康上の理由なのに橋田氏が腹を立てるのは全くの筋違い』など、えなりへの同情票が圧倒的多数ですね」(テレビ誌ライター)
たしかにバラエティ番組などに出演した際の泉ピン子を見ると、その存在感と“大御所オーラ”は突出しており、「アッコにおまかせ!」(TBS系)でも、もはや完全に“ピン子におまかせ”状態であったことは誰もが肌で感じている。
悩めるえなりにとって、渡る世間は“ピン子”ばかりだったのかもしれない…?
(木村慎吾)