歌手の松山千春が11月13日、東京・丸の内の東京国際フォーラムAで、全国ツアー東京公演を行い、MCで安倍晋三首相主催の「桜を見る会」を皮肉った。
松山は新曲の「かたすみで」や名曲「恋」「長い夜」など17曲を熱唱し、MCでは「俺は賞もトロフィーもないけど、これだけの人が足を運んでくれる。こんな名誉はない」と感謝し、さらに「総理主催の『桜を見る会』の招待状は届いてますが…。一度も出席したことはありません。総理主催は構わないけど、(地元の)山口県の知り合いばかり集めてもなあ」と、現在問題になっている時事ネタでチクリと毒舌を披露し、5000人の観客を沸かせたという。
ネットでは「千春さんの毒舌はまだ健在だね」「純粋な花見じゃないからね、行っても楽しくなさそう」「首相が税金で後援者をもてなす会に出席したら名前が汚れちゃうよ」「逆に何の疑問も持たずに嬉々として参加した芸能人たちって…」といった声が起きている。
「『桜を見る会』には大勢の芸能人やスポーツ選手も招待され、出席していますが、一方で松山さんのように招待を断る方も少なからずいるようです。お笑い芸人の千原ジュニアさんは『知らんオッサンと(桜を)見たないわ』と、出席を辞退したことを明かしていますし、お笑いコンビ・おぎやはぎの二人も『小木がそういうの好きじゃない、政治家ダメだから。NGだから』と辞退した理由を語っていますが、ネットでは『尖った芸風の人はやっぱり尖ってるよね』と、好評のようですね」(芸能誌記者)
「桜を見る会」はさまざまな問題により来年は中止すると、菅義偉官房長官より発表があったが、先んじて出席を断っていた芸能人たちの株は大幅に上がったといえそうだ。
(石見剣)