モデルでタレントのダレノガレ明美が12月10日に自身のツイッターを更新、イノシシによる獣害と殺処分に関するテレビ報道に関して投稿した内容が物議を醸している。
ダレノガレは「イノシシの居場所をとってしまってるのは人間だよね。悲しいね。食べるものがないから街に行くしかないのよね。イノシシだって人間の住む街に行きたいわけじゃないはず。だから、危ないけれどもイノシシを殺さないでほしいな。」と投稿し、猪が商店街のゴミ箱を漁る番組を流すテレビ画面の写真を添付している。
ダレノガレのツイートに、ネットでは「獣害に困ってる農家の人たちに同じ事が言える?」「殺処分しないと、イノシシはどんどん増えてしまう一方だよ」「よく知らずに、動物愛護の観点とかなんとか言って発言するのは浅はか」といった否定的なコメントが寄せられている。
「ダレノガレさんのツイートは、その少し前に放送されていた『Live News it!』(フジテレビ系)で放送されていた、箱根の商店街にイノシシが出現したというニュースに対してのものだと思われます。イノシシなどの獣害で農作物に被害が出たり人が怪我したりというニュースが頻繁に報道されていますので、ダレノガレさんの発言には批判的なコメントが多くついてしまったようです」(IT系ライター)
一方で「ダレノガレさんに同感です。野生動物の住む場所や食べる場所を奪っているのは人間」「明らかに人間側の都合で開発して、人間側の都合で“害獣”として駆除してるよね」「里に出てきた個体を捕まえて殺すだけでは対症療法だし根本的な解決にはなってない」「人も動物もうまく共存できる社会にしてほしい」といった声もネット上では聞こえてくる。
「獣害の問題は、立場によって考え方も変わってきますし、一朝一夕に解決できる問題ではありません。ただ、自然環境の急激な変化が、人災であるという考え方も理解できます。ダレノガレさんの発言は言葉足らずではあったかもしれませんが、背景にはこうした問題も頭の中にあったのでは?」(前出・IT系ライター)
率直な物言いで“炎上上等”のスタイルを貫くダレノガレだが、様々な意見が活発になされることが、問題解決を前進させる推進力になることは間違いない。その意味では、重要な投げかけをしたと言えそうだ。
(石見剣)