2019年の初夏に発覚した闇営業騒動において、“吉本芸人の代表”として「動きます」と買って出たダウンタウン・松本人志とはやや異なり、“戦友”という立場で厳しくも温かい対応を続けているのが田村亮の相方でロンドンブーツ1号2号のブレーンである田村淳だ。
淳は当初、宮迫博之からの指示によって特殊詐欺グループから金銭の授受はなかったと相方の亮から嘘の説明を受けていたことにショックを受け、「お前を軽蔑する」と厳しく糾弾。後に真実を伝えられた際には「自分の保身の為に正直に言えずに苦しんでたのは電話越しにも伝わってきた」とその様子を語りながらも、「(詐欺グループに)騙されてる人たちの方がお前の何倍も苦しい」とし、「昔の正直者で真っ直ぐなところがなくなったらもう亮じゃない!と叱責しました」「皆様、どうか亮に厳しい目を向けてください」とも訴えかけていた。
長く行動を共にしてきた相方へ激昂するも、それだけで終わらないのもまた義理人情の深い淳である。12月にはYouTubeのチャンネルと新会社の立ち上げを併せて発表し、「亮さんには全く言ってませんが、ロンドンブーツという活動を続けていきたいという思いはあります。ユーチューブを始めて、いつの日かわかりませんが、またロンドンブーツのチャンネルで一緒にできたらいいなあと思って開設しました」とコメント。また、亮と2人で設立した新会社についてもあくまで吉本興業から独立する為のものではなく、将来的に亮と共に動き、亮と吉本を繋ぐ架け橋のような目的を持ったものであることを強調した。
「相方の不祥事に対してここまで手厚い対応をしていながら、ネットには『亮さん、良い相方さんを持ちましたね』『すごい絆だ』などと淳の面倒見の良さを称賛する声が大半を占めており、これは始めに厳しく亮を叱責していたことも無関係ではないでしょう。また、SNS上でボランティア活動に励む様子などを発信する宮迫とは違い、自分にできることを黙々とこなしている印象の亮には『宮迫よりも先に復帰するべき』『もう世間は許してますよ!』といった熱いエールすら贈られているわけですから、事後対応は配慮をもって行うべきということでしょうね」(テレビ誌ライター)
世間の歓迎ぶりも含め、亮の復帰のカウントダウンは始まっているのかもしれない。
(木村慎吾)