木村拓哉主演のフジテレビ開局60周年特別スペシャルドラマ「教場」(フジテレビ系)が1月4日、5日に放送され、平均視聴率15.3%(前編)、15.0%(後編)と高視聴率をマーク。教官を演じた白髪、義眼のキムタクの姿にも大きな注目が集まった。
「原作は、長岡弘樹氏の同名ベストセラー小説。厳しすぎる規則、罰則、そして絶対服従の上下関係の警察学校を舞台に、カリスマ教官として君臨する風間教官(木村)は、今までのキムタクとはまったく別人。笑わないある意味“ダークヒーロー”を演じるキムタクに、ファンからも驚きの声が上がっています」(テレビ誌記者)
50歳を前にして新境地を切り拓いたキムタク。その陰には演出を手掛けた中江功監督の「功績が大」と見る向きもある。
「中江監督は、1994年に放送された月9ドラマ『若者のすべて』(フジテレビ系)でキムタクと出会い、ブレイクするきっかけを作りました。その後も97年『ギフト』、98年『眠れる森』、2002年『空から降る一億の星』、04年『プライド』とキムタク主演ドラマでヒットを連発。キムタク自身も『中江功監督という存在は自分にとっては教官に近い存在』とコメントするなど、お互いに強い絆で結ばれています。中江監督でなければ、ここまで振り切った役を演じることはなかったでしょうね」(制作会社プロデューサー)
「Sponichi Annex」が1月5日に配信した記事によると、今回の作品について中江監督は“木村拓哉の第二章の始まり”とコメント。また、「いつまでもヒーローというわけにはいかない」とした上で、「田村正和さんみたいな大人のラブストーリーに挑戦して欲しい」との思いも語っている。
今までに様々な職業モノでヒーロー役を演じてきたが、“何をやっても木村拓哉”と言われることもしばしば。今回のドラマが高視聴率を獲ったことで、大人のラブストーリーに挑戦する日も近くなったのではないではないか。
「来年4月期には、2018年1月期に放送されヒットしたドラマ『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)も帰ってくる。前回は、元妻役で『ロンバケ』でコンビを組んだ山口智子が登場して、話題を呼びました。今回もし再共演して大人のラブストーリーを演じたら、ヒット間違いなしですよ」(前出・制作会社プロデューサー)
“キムタク第2章”の扉を開いたフジテレビ。テレビ朝日に「BG」に続いて“美味しいところ”を持っていかれないように要注意!?
(窪田史朗)