お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおが9月30日放送の「石橋、薪を焚べる」(フジテレビ系)に出演し、今後の野望について語る一幕があった。
伊達は石橋との共演を熱望していたと明かし、同番組には自らの“逆オファー”で出演が実現。かねて憧れの存在だったという石橋から「今後、どうしても“これだけはやり遂げたい”っていう野望は?」と質問され、「野望ですか…。富澤にはまだ話してないんですけど、劇場みたいなのを仙台に作りたい」と答えた。
その理由として、地元への恩返しを挙げた伊達。「お笑いを目指そうって思う人を増やさないといけないので。元々、宮城県、東北から出る芸人があんまりいないんですよ。殆どいないんです」と仙台における“お笑い熱”を高めたいとの願望を口にした。
また、具体的な劇場設立のプランについて、その規模はそれほど大きなものでなくても構わないとし、やはり地元に舞台があることでお笑い芸人を志す人間の数が増えるだろうと指摘。これを聞いた石橋からも「いいね。良い目標だよね」と後押しされている。
「サンドウィッチマンの所属事務所であるグレープカンパニーは2010年に設立されたばかりの小さな事務所で、当初は前事務所内で圧倒的な人気を誇っていたサンドの2人をマネージメントする目的で開業されました。当然、吉本興業や松竹芸能ほどの規模の大きさはなく、全国に自社劇場を保有する吉本からは毎年のようにニューカマーが台頭するのに対し、グレープカンパニーからはなかなか有望株が出てこない現状があります。伊達からすれば、まだ吉本のマークが薄い地元の仙台に笑いの聖地を建てることで、同郷出身の“第二のサンドウィッチマン”を発掘したいという想いがあるのでしょう。また、伊達はかつて『仕事で宮城に帰る時が一番幸せ』だと語っていましたから、劇場の設立で仙台へ帰郷する回数を増やしたいのかもしれません。いずれにしても伊達のふるさとへの愛情が感じられる野望ですね。SNSやネットでも『やっぱり伊達さん好きだな』『仙台にぜひ作ってほしいです』『伊達さんの郷土愛良いなぁ』と感動する反応が出ています」(テレビ誌ライター)
昨年には、相方の富澤たけしと共同で開設した“東北魂義援金”の支援総額が4億円を突破。もはや地元への恩返しは十二分に果たしていると言える伊達だが、劇場の設置でさらなる貢献を目指していくつもりのようだ。
(木村慎吾)