おぎやはぎ矢作が西尾市の“ワクチン優先確保”騒動を強く批判できないワケ

 お笑いコンビ・おぎやはぎの矢作兼が5月12日放送の「バイキングMORE」(フジテレビ系)に出演。スギホールディングス会長夫妻がワクチン予約を優先的に確保したとする騒動について言及している。

 番組では、スギ薬局を展開するスギホールディングスの創業者で、愛知県西尾市に在住する杉浦広一会長とその相談役の妻が、新型コロナウイルスのワクチン予約を優先して取り付けた問題について特集。西尾市側は、これまでの会長夫妻による同市への支援や、度重なる依頼の電話があったことなどから、毅然と断ることができず、最後には便宜を図ってしまったと説明した。

 この問題について意見を聞かれた矢作は「まぁ、ねぇ。僕らもちょっと‥‥そういう芸能人特権じゃないですけど、あのぉ~、なかなかこれは良くないけど、強く言えない自分がいまして‥‥」と言い出し、過去に体験した“芸能人特権”にまつわるエピソードを振り返った。

 ある日、行列ができている飲食店に自らも並んでいたという矢作。著名なタレントという事情からか、「お先にどうぞ」と言われたようで、「そこで、皆さん並んでるのに不公平だから『並びますよ』と言ったならいいが、その時の僕は『いいんですか?』って言って入っちゃってるから、あんまり(この騒動に)強くは言えないんですが」と当時のやり取りを明かしている。

「この矢作の“特権エピソード”に対し、MCの坂上忍は『ご飯食べんのとワクチンは一緒にする必要ないんじゃない』と笑いながらツッコミ。ネットでは、申し訳なさそうに過去の体験を打ち明け、スギホールディングス会長を批判するのを躊躇った矢作について『これは正直 笑』『その実感があるのは、さすがサラリーマン上がりの矢作さんという感じ』『矢作さん、正直な気持ちでとてもいいと思う。自分は特権を利用しておいて、他人の特権はダメだと言う人間こそ信用できない』『正直だな。人の粗はよく見えても自分の粗は気付かず、正直に言えないものだと思う』などと、その正直なコメントを評価する声が寄せられました。最近では芸人のコメンテーターへの世間の反発が強く、その一つ一つの発言がよくも悪くも過剰に注目されますから、ブーメランを食らう前に自分から“芸能人特権”のエピソードを告白したほうが賢明だと考えたのかもしれません」(テレビ誌ライター)

 坂上の指摘するとおり、レストランとコロナワクチンの順番とでは事情がやや異なるものの、矢作にとっては会長夫妻を糾弾できないほど、かつての“特権”の恩恵が強く脳裏に焼き付いているのかもしれない。

(木村慎吾)

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