Kis-My-Ft2の千賀健永が、“ジャニーズの美容番長”の名をほしいままにしている。きっかけは、8月29日に生放送されたフジテレビ系特番「FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~」。先輩の中居正広によって、顔にヒアルロン酸の注射を打っていたことを生暴露されたのだ。プチ整形をジャニーズで初めて認めた現役アイドルとしてネットニュースになり、10月29日にオンエアされた「人志松本の酒のツマミになる話」(フジ系)で改めて掘り下げられた。
千賀が美に目覚めたきっかけは、母ののり子さん。株式会社ヒューマンビジョンの代表取締役で、美容業界に携わって長いのり子さんは、息子が小さいころから高級ブランド、外車、美容グッズに金をかけた。特に、スキンケアに関しては英才教育だった。
そんなのり子さんの子煩悩ぶりに触れたのは、メンバーの藤ヶ谷太輔。千賀とはJr.時代から家族も交えて交流があった。3人で千賀宅ですき焼きを食べていたJr.時代、千賀がトイレに行くために席を立った隙に、のり子さんは藤ヶ谷に詰め寄り「藤ヶ谷はJr.の中心メンバーとして、いつも引っぱって行ってるわよね。私はもう先が見えるの。太ちゃんは絶対にデビューできる」と言ったという。藤ヶ谷が「どうですかね。したいですね」と返すと、「うちの子はどうかしらね」とのり子さん。その後は藤ヶ谷が「一緒にしたいですよね」、のり子さんが「絶対あなたは入ってるわよ」、「どうですかね」(藤ヶ谷)とデビューできるできないで何度も会話の応酬があったという。
「のり子さんが藤ヶ谷と千賀のデビューに関してムキになったのも無理もありません。千賀は幼い頃からダンスを習い、地元の愛知県に住んでいた頃にJr.に合格。将来を嘱望されていました。前身グループのKis-My-Ftにいたころ、ジャニー喜多川社長から別グループで『YOU中心のグループを作りたいんだよ』と言われたものの、千賀は『キスマイでいたいです』と断ってしまった。ジャニーさんは失望し、『YOUは最高のチャンスを失ったね』と言ったそうです。せっかくのチャンスを逃した千賀はデビューが遠のいたと言われています」(芸能ライター)
藤ヶ谷はジャニーズ事務所の入所からデビューまでに13年もかかった苦労人だが、千賀も8年ほどかかっている。のり子さんは、息子の上京のために愛知県の仕事を整理して、一緒に東京で住んだ。まさに二人三脚でここまで来たのだ。そんなキスマイも今夏、メジャーデビュー10周年を迎えた。このままメンバーが抜けることなく、V6の“26年皆勤賞”を目指してほしいものだ。
(北村ともこ)