YouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」を運営しているジャニーズタレントがメインパーソナリティを担当する今年の「24時間テレビ 愛は地球を救う」（日本テレビ系）。これまでも、多くのジャニーズグループやタレントがメインパーソナリティを担当してきたが、特に今年は「ジャニーズ一色」の構成になる予定だとか。
「今年はどうしてもロシアによるウクライナ侵攻を取り上げない訳にはいかない。物騒なテーマになる中で、ジャニーズタレントを多く使うことで華やかさを出したい狙いです。一節には、『news zero』（日本テレビ系）でキャスターを務める櫻井翔も出演してコーナー企画を担当するという話もあり、例年になくジャニーズタレントが多く出演することになりそうです」（民放局関係者）
「ジャにのちゃんねる」とのコラボも積極的に進めていくようだ。
「放送日の前後で、『ジャにのちゃんねる』の中で24時間テレビの舞台裏などに迫る密着動画企画を進めているようです。また、期間限定で番組と『ジャにのちゃんねる』のコラボしたSNSを開設する予定もあるようで、ネットに特化した史上初の24時間テレビにする予定のようです」（前出・民放局関係者）
さらに、日本テレビがほこる看板番組「ザ！鉄腕！DASH！！」とのコラボも進行中だとか。
「TOKIOの国分太一が、社長として『TOKIO-BA』を開業し福島県西白河郡西郷村に約8万平米の土地を購入して話題となりました。この『TOKIO-BA』とのコラボした企画も24時間テレビ内で放送するという話です。この土地は、TOKIOのメンバーがファンを中心にさまざまな事業展開をするというもので、『ザ！鉄腕！DASH！！』でも使用するつもりだろうとは噂されていました。今回、24時間テレビで大々的にこの土地を使ったプロジェクトを発表するのではないかと言われています」（スポーツ紙記者）
かつてないほどに「ジャニーズ祭り」になりそうな今年の24時間テレビ。ファン以外からはクレームも来そうだが、なりふりかまっていられない事情もあるようだ。
「今回は久しぶりのチャリティマラソンも行い、ランナーにEXITの兼近大樹が選ばれました。パーソナリティ含めネットに強い人選をしているのは明らかです。これまでは、全世代に向けた番組作りを心がけていましたが、今年はコア視聴者にターゲットを絞りネット展開を強化するようです。というのも、毎年巨額のCM広告費が売上として獲得できる24時間テレビですが、最近ではスポンサーを降りたがっている大手クライアントもいるのだとか。そこで、ネットでの展開を強化してコア視聴層にもリーチしているとアピールして売上を死守しようと考えているようです。ジャニーズタレントを多く使うのも、若い視聴者をいかに獲得するかを主題としている事情が深く関係しています」（前出・民放局関係者）
チャリティ番組でありながら出演者へギャラが支払われることや、多くのCM広告料を売り上げていることが、毎年話題となる24時間テレビ。こういった姿勢が、視聴者から偽善番組と言われる由縁なのだろう。
（渡邊伸明）
