90年代にはジバンシーのデザイナーとしてモード界をリード、グッチの傘下に入った2000年代には自身の名前のブランドをイギリスでトップに押し上げ、日本でも非常にファンの多かったデザイナーのアレキサンダー・マックイーン。絶頂期ともいえる2010年に、40歳の若さで自殺したニュースは世界中を震撼させた。
そんな彼の大ファンだったというレディー・ガガが、ユニセフ支援で開催されたオークションで、マックイーンの名作とされるアルマジロブーツ3足を19万ポンド(約3700万円)で落札した。婚約者のテイラー・キニーが撮影したという、ガガ自身がブーツを履こうとしている写真がインスタグラムに投稿され、ガガは「天国から贈り物が届いた時。史上最高のフィアンセ、テイラー・キニーによる撮影」とキャプションを添えている。
過去に彼女の大ヒット曲「バッド・ロマンス」のミュージック・ビデオの中で、同じくアルマジロブーツを履くなど、自他とも認めるマックイーン信者だったガガにはこの落札は夢の出来事だったようで、さらに肌色のボディースーツに身を包んでアルマジロブーツを履いて両手に2足を抱えた写真を投稿し、「マックイーンよ、永遠なれ。ファンのみんな、はるか彼方からの愛のサインよ」と続けている。
ガガはダイヤモンドや数々の賞よりも、マックイーンとの友情の「思い出」のほうが大切だったと語っているが、ステージやプライベートでの型にはまらないファッションの源は、同じく斬新さでモード界を席捲したマックイーンを継承したものだと語るメディアも多い。彼の死をクローゼットに入るたびに思い出すほど、唯一無二のセンスに心酔したガガが、念願の“アルマジロ”を得て、さらに突っ走っていきそうなフンイキだ。