女優の本仮屋ユイカが主演映画を巡る脚本トラブルの果てに降板していたことを10月20日発売の「週刊文春」10月27日号が報じた。
同誌によると、トラブルが起こったのは名古屋テレビ(メ~テレ)の60周年記念映画で来年公開予定の「女子大小路の名探偵」。ドラマ「アンフェア」(フジテレビ系)の原作者でも知られる秦建日子氏が原作・脚本を手掛け、名古屋の繁華街・栄の“女子大小路”を舞台に本仮屋演じるナンバーワン・ホステスの姉とフリーターの弟が殺人事件を解決に導くというミステリーものだったという。
本仮屋は今年の夏前に主演に選ばれ、初の単独主演作品だったが、メ~テレ社員の証言によると本仮屋は脚本に不満だったという。その脚本は主人公の行動の理由についての描写が少なく、気持ちの入れ方がわからず、ストーリーも辻褄が合っていなかったようで、本仮屋が監督に意見したところ、監督も理解を示し、脚本を手直し。8月末に修正稿を仕上げたという。
しかし、その修正稿をメ~テレのプロデューサーが1週間以上も秦氏に見せていなかったことからトラブルが勃発。修正案を練っていることも伝えられていなかったといい、クランクイン約1カ月前に修正稿を見た秦氏は激怒したとか。
そのため修正稿はなかったことになり、9月22日に本仮屋の元に届いたのは当初と同じ方向性の脚本だったという。それに対して今度は本仮屋がこれまでの打ち合わせはなんだったのかと怒り、制作側に「主人公の魅力が伝わらない」「役作りができない」とメール。さらにその2日後に行われたZoomによる打ち合わせでは「主演なのに意見を聞いてもらえない」「私である意味がありますか?(その脚本では)私はできません」と涙ながらに訴えたという。
結局、本仮屋は9月29日、プロデューサーに降板の意向を伝え、同作を降りることとなった。
ネット上では《完全に制作側の問題ですね》《脚本の修正は当然ながら脚本家を交えて行うべきで、プロデューサーの調整能力が不足していたと思う》《この話が本当なら、普通に主演・監督・脚本家・プロデューサーを交えて話し合うのが当たり前と思う》など本仮屋の行動を擁護する声が圧倒的だ。
「本仮屋はこの降板騒動の直後、10月2日からラジオのレギュラー番組を休み、10月14日に所属事務所から芸能活動を一時休止し、休養することが発表されました。本人のインスタグラムでは『先日から体調不良により、番組の出演を見合わせお休みさせて頂いておりましたが、大事をとって今しばらく休養させて頂くことになりました』としていますが、タイミング的に今回の脚本トラブルで心身ともに疲弊してしまったのかもしれません」(芸能記者)
また再び元気な姿を見せてもらいたいものだ。
(柏原廉)