YouTube動画の「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」で話題になっている「ピコ太郎」が10月7日、世界134カ国で同時配信デビューを果たした。配信サイトでは「PPAP」を含む4曲が配信されているが、その価格設定があまりにも暴利だと不興を買っているという。音楽ライターが憤慨した様子で語る。
「ピコ太郎の楽曲は1曲150円で配信されています。しかし最も長い曲でも1分14秒しかなく、最短の『ピコ太郎のテーマ』に至ってはわずか17秒しかありません。歌の内容も楽曲と呼べるような代物ではなく、お笑い芸人の出囃子を有料で売っているのも同然。あまりにも音楽をなめた商売には腹が立つほどです」
なにしろ楽曲が短すぎるため、配信サイトの「試聴する」で楽曲のほぼすべてが聴けてしまうほど。しかもどの曲も一発ネタ程度の内容しかないため、ネットでは「購入するまでもなく、一回試聴すれば十分」との声も少なくない。これでは楽曲の長さを確認しないで購入してしまったユーザーが気の毒に思えるほどだ。
ピコ太郎本人、というかピコ太郎に扮するお笑い芸人の古坂大魔王は「できれば紅白も出たい」とコメントしている。だがいくらネタとはいえ、紅白を口にすること自体を不愉快に感じる音楽ファンも少なくないのではないだろうか。
(金田麻有)