IKEAの便利グッズとしてロングセラーになっているものの一つがシリコン製のフタ。レンジでも使える耐久性だったり、ラップの使用量を減らせるからエコだったり。実際に使い勝手はどうなの? ということで、この2カ月、便利なのかどうなのか調査してみました。
まずは『KLOCKREN(クロックレン)』3ピース入り1999円(写真左)。直径29cm、25cm、21cmのフタ3種セットです。IKEAの説明では「コンロやオーブン、電子レンジを使って調理するとき、鍋やフライパンにかぶせて使えるシリコーン製のふた。容器の上にふたを置くと真空が生じるため、食品を長く新鮮に保存できます。保温・保冷効果もあります」となっていて、ものすごくいいじゃん!と思ったのですが、これ、直火調理では使えないんです。
そして、家に直径29cmとか25cmの大きなボウルとか鍋、フライパンがないとほぼ出番なし。うちのオーブンレンジ、ターンテーブルの直径が28cmなので、ぶら下げるのに便利な出っ張りが引っかかる。結果、使用頻度が高いのは21cmのフタ。といっても、直火調理には使えないので、調理し終わって火を落とした鍋の上に乗っけておく、ぐらい。これでフタをしてコトコト煮る、とかしたら溶けそうで怖いし。耐熱温度220度なので、直接火が触れなければ大丈夫なんだろうけれど。収納に関しては、つまみの部分が入れ子になるので薄くまとめられるけれど、30cm以上の幅はとる、という感じです。
そして「OVERMATT(オーヴェルメット)=『O』と『A』の上に『・・』=」990円(写真右)、黄緑とオレンジのフードカバー2点セット。黄緑のカバーは直径25cm、オレンジのカバーは直径18cmなんですが、実際に使う際にはビヨーンと引っ張って使うため、ラップがわりに密閉したいのであればこの直径よりやや大きめの器に使うことになります。
そしてこれもまた、直径25cm以上の深皿とかボウルとかを使う家じゃないと、黄緑のカバーの出番がないっ!オレンジのほうは直径20cmぐらいの大ぶりのボウルとかに下ごしらえした食材とか、作り置きしたものを入れるなどして便利なのですが、直径26cm以上の丸い器って、平らな皿ぐらいしかない。なのでほぼ出番がない、という状態に。
ここまでの2つは大きくて出番がない~、だったけれど、反対に小さすぎて出番がないものがあるのは、「OVERMATT(オーヴェルメット)=『O』と『A』の上に『・・』=」499円(写真中央)。12.4cm、9.5cm、6.2cmの3点セットです。今回紹介した中で一番使用頻度が高いのは、これの青とピンク。大量に作ったアイスコーヒーや麦茶を保存するポットのフタとか、晩御飯の残り物を小さい器に写して冷蔵庫で保存する時とか。
しかし、直径6.2cmの白いのは、小さいこともあり、伸びる幅もそこまでない。おそらく6.3~7.0cmぐらいのものに限られるんだけれど、そのサイズの器またはカットされた野菜ってかなり限られる。あとは、口がすぼまっているタイプのガラス瓶用とか? これがシンデレラフィットするものって何っ?
ということで結論。大家族、またはアウトドアBBQなどで大きな鍋や寸胴などでドーンと作るのが日常の人にとっては、直径29cm超えの調理器具や食器は標準装備なので、大きなサイズのふたは活躍すると思われます。逆に小家族や独り身にとっては、12.4cm、9.5cmのフタは日常遣いに便利。家族の人数とか、自宅にある調理器具のサイズを確かめてから購入しないと、多機能で便利なはずなのにデットストックに。もし少人数家族または調理器具がそこまで大きくないのにうっかり買っちゃった場合は、大家族の知り合いにシェアを持ちかけるかプレゼントするのをお勧めします。
(ロドリゴいしざわ)