もはやDJジャジージェフ&フレッシュプリンスと聞いても、ピンと来ない人が多いかもしれない。いまやハリウッドの超大物、ウィル・スミスといえばその「フレッシュプリンス」という名のラッパーとしてブレイクした男だ。
そのヤンキーラッパーが、まさかの本名でハリウッド俳優として名をあげるに至ったのが、「トップガン」などのヒットメーカー、ジェリー・ブラッカイマー製作の「バッド・ボーイズ」だった。その後に「インディペンス・デイ」で世界規模のスターになり、コメディ役者でもあるマーティン・ローレンスの相棒役としてマイアミ警察の警官を再び演じた「バッド・ボーイズ2」も全米で2億ドルを超えるヒットとなった。
その彼の出世作でもある「バッド・ボーイズ」シリーズ。その第3弾と第4弾製作が予定されているというニュースがハリウッドに伝わった。ところが、その2本の出演者にウィル・スミスの名前がないのだという。
「ウィルは今後、プロデューサーとしてこのシリーズに関わっていきたいようです。そういった契約を交わしたという情報もキャッチしました」と、ハリウッドのリポーターは話しているのだが…。
「おそらく、ウィルの出演ギャラの“ケタ違い”の高さも問題だと思います。それと、彼は最近では息子との共演(アフター・アース)や初挑戦のサスペンス(フォーカス)など、自分のキャリアアップに関係する作品にしか出たがらない。昔のシリーズに今さら出ることはプライドが許さないのだと思いますね。プロデューサーで関わるというのは、昔の恩義で名前は貸すよといった意図のはず。しかしラッパーとしても役者としても、最初は自分のほうが小物だったのにいつの間にか逆転している、まさに『持っている男』だとは思います」(映画誌編集者)
「バッド・ボーイズ」の兄貴分であるマーティンは近年、落ち目と言われている。それだけにシリーズにウィルが出ないことがプラスに働くわけがないのだが、本人は「ちょうど昨日(プロデューサーの)ジェリー・ブラッカイマーと話をしたところなんだ。彼は実現するって言っていて、脚本も執筆中で完成間近だって言ってたし、どうやら良い出来らしいよ」と前向きに答えていたというのだが、彼が育てた相棒の「上から目線」を払拭するとこができるのだろうか。第3弾の公開は2017年2月が予定されている。