大手スポンサーによる“ジャニーズ離れ”が加速している。中でも、化学メーカー「花王」による、わずか1日での方針転換は、ジャニーズ事務所にとってこれまで経験したことのないほどのダメージをもたらすことになりそうだ。
同事務所は9月7日の会見で、創業者・故ジャニー喜多川氏による性加害を事実と認めて謝罪し、今後は被害者への“法を超えた”補償とケアを続けていくと発表した。
だが、この会見を機に、日本航空やアサヒグループホールディングス、日本生命保険、日産自動車、日本マクドナルドなどが次々に撤退を表明。今後は同事務所のタレントを起用した広告や販促を展開しない方針を示したのだ。
そんな中、花王は11日時点で、ジャニーズタレントの広告起用について「変更の予定はありません」としていたが、翌12日になって「現在展開しているジャニーズ事務所所属タレントを起用した広告・販促物等の展開は、可及的速やかに中止いたします」と方針を一変。性加害の問題が花王の人権方針に反するとして、将来的な起用については「ジャニーズ事務所が行う改革や再発防止の取り組みを確認した上で判断します」としている。
「女性をターゲットにした商品が多い花王は、過去に米エシスフィア・インスティチュートが選出する『世界で最も倫理的な企業』の124選に日本企業として唯一選出されるなど、道徳面でも高く評価されてきた企業です。当初“変更予定なし”と発表したものの、SNSで批判の声が相次いだためか方針を転換。この花王の決断により、悲鳴を上げているのがKis-My-Ft2の人気メンバー、藤ヶ谷太輔のファンです。現在、ソロで唯一抱える番組が、笑福亭鶴瓶とダブルMCを務める『A-Studio+』(TBS系)ですが、この番組は花王が一社提供する単独スポンサーのため、SNSには『藤ヶ谷さんクビになっちゃうのかな』『花王がジャニーズ使わないとなると、A-Studio+ヤバい…』『不安しかない。どうか藤ヶ谷くんがAスタプラス続けられますように』などと不安視する声が上がっています」(テレビ誌ライター)
ジャニーズ事務所は13日、性加害問題を巡る具体的な被害補償と再発防止策とともに、今後1年間はCM、テレビ番組などの出演料はすべてタレント本人に支払い、芸能プロとしての報酬はもらわないとの声明を出した。はたして、花王は、MCがジャニーズタレントの単独スポンサー番組についてどんな対応をとるのだろうか。
(木村慎吾)