10月2日放送の「news every.」(日本テレビ系)で元V6・岡田准一のジャニーズ事務所退社のニュースを同局の藤井貴彦アナが伝えていた時に、それは起きた。藤井アナが、退所の理由の1つとして「性加害問題もある」とする岡田からのメッセージを読んでいる途中、急に声を詰まらせ、即座に徳島えりかアナが代読したのだ。するとこのシーンがかなりの波紋を呼んでしまった。
というのも、この放送後の夜、一部のメディアが「日テレ・藤井アナ、岡田のジャニーズ事務所退所ニュースで号泣」「徳島えりかアナがニュース代読」と報道。ネット上には「アナウンサーがニュースの途中で泣くなんてありえない」「藤井アナはアナウンサーとして失格」といった、藤井アナを批判する声が相次いだのだ。
しかし、番組を視聴していたという人たちからは「藤井アナの顔は映ってなかったけど、泣いてる声じゃなかったと思う。ただ喉がイガイガしただけだと思う」「藤井アナがそのニュースを読んでた時は、画面に岡田准一の顔写真が出ていたから藤井アナは映ってなくて表情は見えなかった。確かに声を詰まらせて徳島アナがバトンタッチしてニュースを読んでたけど、痰がからんだだけに聞こえたけど」など、泣いて声を詰まらせたのではなく、喉の調子が悪かっただけだったと思うといった声が続出。
そして翌3日放送の同番組冒頭で、藤井アナがこの件に言及したのだ。
「岡田准一さんのニュースをお伝えしている時に、ノドが急にイガイガしてしまいまして。咳込む直前だったので、それを横で見ていた徳島さんがナイスフォローをしてくれて、その先を読んでくれました」
と代読に至る経緯を説明。さらに「ノドがイガイガしてしまったということで大変失礼しました」と謝罪すると、続けて「私が『号泣した』とネットニュースに書いてあったんですが、号泣というのは大声をあげて泣くことですので、泣いてませんでした」と一部メディアの報道を完全否定したのだ。
「確かに改めて当時の映像を見てみると、しゃがれ声にはなっていましたが、泣いてもいないし、泣く寸前というふうにも聞こえませんでしたね。これぞネットリテラシーが問われるニュースで、藤井アナが岡田の退所を伝えるニュースを読みながら大声をあげ泣くだろうか?と疑問を感じることなくネットニュースを鵜呑みにする人が少なくないということを改めて認識させられました」(女性誌記者)
「号泣」が既成事実化する前に番組内で早急に対処したことで事なきを得たと言えよう。