俳優・阿部サダヲ主演の金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)の第2話が2月2日に放送され、番組の途中でいきなり歌い出す“ミュージカルシーン”が話題となっている。
このドラマは、昭和のダメおやじ“地獄のオガワ”こと市郎(阿部)が昭和61年から令和にタイムスリップ。コンプライアンスなんかどこ吹く風とばかりに、昭和の“不適切な発言”で令和の停滞した空気をかき回すタイムスリップコメディだ。
第1話では、居酒屋で磯村勇斗演じる秋津がいきなり歌い始めると、市郎はもとより、そこで出会ったアプリ開発会社社員としてゲスト出演した、元宝塚歌劇団雪組トップ娘役の咲妃みゆ、ミュージカル俳優・木下春香、菅原永二の3人が、居酒屋のお客さんたちを巻き込んでミュージカルショーを披露。第2話では、劇団四季で活躍した柿澤勇人がゲスト出演。説教くさくなりがちなテーマをミュージカル調にアレンジしておちゃらけることで、現代社会の問題点を軽やかに問いかけている。
これにはネット上でも「ミュージカル恥ずかしすぎる」「急にミュージカルになって興ざめ」「やりたい放題すぎる」など否定的な意見がある一方で、「まじで急にミュージカル始まっておもろい」「ミュの俳優毎話出してください」といった声も寄せられている。
さらに、いきなり歌いだす磯村勇斗に「植木等か」と市郎が突っ込むシーンを見て、クレージーキャッツへのオマージュではないかという声も上がっている。
「ハナ肇とクレージーキャッツは、1960年代にテレビや映画界を席巻したコミックバンド。『スーダラ節』や『ハイそれまでヨ』『だまって俺について来い』などのヒット曲を映画の途中で歌って踊るミュージカルスタイルが一斉を風靡。サザンオールスターズの桑田佳祐や星野源など、今でも多くのファンがいることで知られています。今作の脚本を担当している宮藤官九郎も、オマージュの意味を込めてチャレンジしているのかもしれませんね」(芸能ライター)
賛否を巻き起こすミュージカルシーン。今後も目が離せない。
(窪田史朗)