俳優・高橋英樹は映画やドラマ、時代劇を中心に活躍してきたスターだが、50歳を超えた頃から畑違いのバラエティ番組に進出した。本人によると、この“マルチタレント化”は愛娘の一言がキッカケだったという。
高橋は、6月2日放送のトーク番組「だれかtoなかい」(フジテレビ系)で、時代劇のトップに君臨した後にバラエティの世界へ挑戦したことについて「キッカケはうちの娘」とフリーアナ・高橋真麻の存在に触れた。
小学生だった真麻から「パパ、芸能人だよね?」「ふーん。私の友達、誰も知らないよ?」とグサリとくる言葉を浴びせられたと告白。さらに「だいたいね、SMAPと出られない人は芸能人じゃないよ」とも言われたそうで、高橋は「これはね、真理を突いていると思いました」「すぐ(SMAPと)出ました。すぐ出たら、『パパってスゴいんだ…』って。ガラッと変わりました」と、真麻からの評価がわかりやすく上昇したという。
番組MCの中居正広は偉大な父親に対して「失礼だなぁ!」と反応していたが、高橋にはこれが転機になったようで、SMAPの深夜ローカル番組に出演したことで若年層からの認知度が一気に上がり、「子供たちが『あ、英樹だ!』って。それがものすごく嬉しかった」と語っていた。
「真麻はSMAPとの共演を芸能界における、ある種のゴールに設定しているのか、17年6月にコメンテーターとして出演した『バイキング』(同局系)では、フジテレビを13年に退社した理由の一つが同グループだったと話しています。『フジテレビを退社した理由は色々あるんですけど、局アナ時代にビストロSMAPに出させていただいた時に、“フジテレビ、やり切ったな”って思ったんです』と語り、同局系『SMAP×SMAP』での彼らとの共演で、局アナとして完全燃焼したと説明。共演者からは『アナウンサーとしては全然やり切ってない』とのツッコミを浴びていましたが、彼女の中では“SMAPと共演したかどうか”が重要な判断基準になったようです」(テレビ誌ライター)
高橋いわく、真麻のキツい言葉を受けた直後に「SMAPの番組なら何でもいいと言って、すぐ出ました」とのことで、いとも簡単に実現できてしまうあたりはさすが大スターといったところだろう。
(木村慎吾)