King&Princeの元メンバーの平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太が、滝沢秀明が創設した新会社「TOBE」に移籍後に結成した新グループ「Number_i」。今年10月からは「さいたまスーパアリーナ」公演などを含む全17公演がスタート、8月から始まったファンクラブ先行チケットはすでに熾烈な争奪戦となっている。
また、8月19日に配信リリースした「INZM(イナズマ)」は、デビュー曲の「GOAT」や「BON」に続いて、従来のいわゆるアイドルグループとは一線を画したゴリゴリのラップとダンスを打ち出した。
これは3人が目指す世界へ向けて発信していることへの示唆、まさに“脱アイドル”を掲げているのだが…。ある音楽ライターが言う。
「“ダンスがキレッキレでカッコいい!”とファンは大いに盛り上がってはいますが、それでも大概の人がライブにはついていけてないというんです。それは、曲がハードすぎるから」
特に平野のファンは年齢層の幅が広く、下はフェミニンなフリフリでお嬢様風のティーンもいれば、50代、60代のおとなしめの女性も多い。そんな人たちは、ゴリゴリでハードなラップ調の楽曲たちにはキョトン。音楽ライター氏による平野ファンの取材によれば、「曲としてはよくわからない、もっと王子様的な歌も歌ってほしい」(56歳・会社員女性)と不満の声が募っているとか。
「“キンプリ”時代から好きなファンはきっとそうでしょうね。とはいえ、彼らはこのまま突き進むでしょうし、人気ラッパーとの交流もある。今後の課題は海外ファンを増やすことです」(前出・音楽ライター)
一方で、同曲のミュージックビデオはコミカルでアイドルチックな面が強い。
「そこはこの3人のよさとも言えます。いつか、神宮寺さんが好きだと公言した『BAD HOP』みたいな雰囲気になると、ガラッとファン層が変わるかもしれませんね」
ちなみに、「BAD HOP」とは、神奈川県の川崎市を拠点に活動する、8人組ヒップホップグループだ。これまでのファンも、未来のファンも取り込んでいくことで、世界へ(飛べ)TOBEるか。