歌手・和田アキ子が、NHK紅白歌合戦の一部出演歌手に対し、チクリと刺すような発言をしたのは、さる10月12日。和田がパーソナリティを務めるラジオ番組「アッコのいいかげんに1000回」(ニッポン放送)での一幕である。
1970年にデビュー2年目の20歳で紅白歌合戦に初出場した和田は、1986年から2015年まで30年連続の出場を果たすなど、合計39回も出演。期待された40回目は叶わず、2015年以降はお声がかかっていない。
それでも和田にとって紅白での思い出は貴重な宝物であり、この日の放送では、初出場となった1970年からの様々なエピソードを振り返ることに。
特に、合計6度も歌唱してきた代表曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」について「結構歌ってますけどね、合計でも」と語ると、「紅白ではいろんな歌を歌わせてもらいましたね。なんか同じ歌ばっかり歌ってる人おるよね」と指摘するシーンもあった。
「トリを7回務め、紅組の司会を任されたこともある和田にとって、毎年末の紅白歌合戦出場は歌手としてのライフワークだったと言えます。それだけに、節目の40回を前にした2016年の落選の知らせは相当なショックだったようで、その年の11月放送回の同番組では『今回は見たくない。とっとと日本を後にしたい』『正直な気持ちを言えば、言いたいことはいっぱいある』などと“恨み節”を連発。その後も、事あるごとに紅白への感謝と皮肉を織り交ぜたコメントを出すことが増え、今回の『同じ歌ばっかり歌ってる人』への発言についても、世間からは『完全にあなたもじゃん』『自分の事!?』『こんな清々しいほどのブーメランがあったとは』『“あの鐘”以外、全く記憶にないです』『相当に根深い恨みがありそう』『自分が選ばれなくなったからって幼稚な発言』などの苦言や、『そもそも同じ曲を歌うのは需要が長く続いてる証拠なので、悪いことでもないですから』との反応が寄せられています」(テレビ誌ライター)
紅白歌合戦への出場が途絶えたことは、和田にとってかなり大きな出来事だったことは言うまでもない。しかし、同じ舞台に39回も立った歌手である和田が他の出場歌手へ皮肉を込めるような発言は、リスナーにとって相当インパクトがあったようだ。
(木村慎吾)