お笑いコンビ・さらば青春の光を牽引する“社長”としての戦略が垣間見られた瞬間だった。12月14日に更新された公式YouTubeチャンネルで、先輩タレントからのコラボオファーを断っていたことを明かしている。
個人事務所「ザ・森東」の社長でもある森田は、12月7日配信の「集英社」インタビュー記事で、ユーチューバーとのコラボについて、「オファーがあって、相手のチャンネルに呼ばれるぶんには、よっぽど変な企画じゃなければ出ます。ただ、その相手に自分たちのチャンネルにも出てもらうかって言ったら、そこは一線引いてますね」と語っていた。
この日の動画では、前述の“ポリシー”について改めて聞かれ、「皆には言ってなかったけど、うちは基本的にコラボはあんまりしないという。やっぱり、出てもらう人が活きるような企画が思いつかなければ、出てほしくないっていうね。その人で、こっちでイイ企画ができれば、コラボはしたいなと思うんですけど」と説明。
ただ、この日の企画はフジテレビの「逃走中」をモチーフにした「逃歩中」。渋谷の街を歩き回るさらばの2人が、サングラスをかけたハンター風ユーチューバーに捕まってしまった場合は強制コラボしなければならないという企画だ。
その道中、渋谷のセンター街を通りがかった際に、元雨上がり決死隊・宮迫博之がプロデュースした焼肉店「牛宮城」の入るビルを発見。森田は先日、テレビ埼玉「Beauty Man〜宮迫博之イケおじ宣言〜」で宮迫と初めて本格共演しており、「俺、ここだけの話、ちょうど宮迫さんのコラボ断ったとこやねん。『すいません、基本的にやってないんですぅ〜』って」と気まずそうに明かしながら「牛宮城」を通り過ぎていた。
「ユーチューバー同士のコラボでは、双方のチャンネルの規模や視聴者層がある程度重なっていることが前提条件で、さらばと宮迫の場合、登録者はそれぞれ137万人と126万人とほぼ同等。また、共にお笑いファンがメインのターゲット層とあって、コラボの相性は良さそうですが、それでも断るという判断に森田の強いこだわりを感じます。さらばのオフィシャルチャンネルでは、森田の舵取りのもと、“くだらないことを全力でやり抜く”というテイストがウリ。そのため、ゲストに登場するのは森田の指示に従う後輩芸人ばかりで、無茶ぶりをするというところから動画がスタートします。よって、地上波で長年MCとして活躍し、YouTubeでも仕切り側に回ることが多い宮迫とのコラボは、森田からすると、やりづらさがありこそすれ、メリットはない。いつものチャンネルの空気が損なわれる、と踏んだ可能性はありますね」(テレビ誌ライター)
また、登録者数こそ均衡している両チャンネルだが、肝心の再生回数では、その差は歴然。直近の動画で2万〜9万と伸び悩み、多いものでも23万回という「宮迫ですッ!」に対して、「さらば青春の光Official Youtube Channel」で週一で更新されるメイン動画はほぼ全てが100万回超えを達成しており、直近3カ月で最も再生回数が少ない動画でも47万回を記録している。
伸び盛りのさらばと、衰退気味の宮迫。森田にとって、今の宮迫とのコラボにあまり“うまみ”を感じなかったというのが本音だろう。
(木村慎吾)