3月20日に公開される映画「女神降臨 Before 高校デビュー編」のPRのため、主演のKoki,(「o」の上に‐)のメディア露出が著しい。民放では日本テレビ系バラエティ番組が独占状態にあり、昨年10月の「しゃべくり007」の2時間スペシャルを皮切りに、今年2月に「世界の果てまでイッテQ!」、3月に「行列のできる相談所」に出演。クールビューティーな本業の国際派モデルと異なる茶目っ気たっぷりな素顔を見せて、業界注目が再び高まっている。
Koki,といえば父が木村拓哉、母が工藤静香という史上最強のサラブレッド。2018年に15歳でファッション雑誌「ELLE JAPON」の表紙でモデルデビューして、顔出しを解禁した。インターナショナルスクールに通っていたため、語学が堪能。10代にして国内外のハイブランドの広告、モデル、アンバサダーなどを務めて、ワールドワイドなモデルとしてグレードを高めていった。一方で、22年に俳優業を開始。デビューとなったホラー映画「牛首村」で、初主演を射止めた。
これまで、両親の高すぎるポテンシャルによって、“親の七光り”を払拭できなかった。しかし、コロナ禍の20年に長女でフルート演奏者のCocomiとインスタライブを配信したあたりから、様相に変化が表れた。仲睦まじい美人姉妹のヘルシーでナチュラルな日常に、共感を抱くユーザーが爆増。木村家全体がフィーチャーされた。
「それまでは、静香ママの過剰な教育熱心ぶりが週刊誌で報じられていたこともあって、木村家はいい印象を抱かれていませんでした。しかし、姉妹そろって顔出ししたことで同性ファンが増えました。映画主演でブルーリボン賞の新人賞を受賞したときに、再び親のコネやゴリ押しが噂されましたが、“イッテQ効果”がそれを上回ったと言えるでしょう」(週刊誌の芸能記者)
日曜ゴールデンの顔となって久しい「イッテQ!」は、Koki,にとってロケバラエティ初だった。イモトアヤコの人気企画「イモトワールドツアー」のタイ編で、イモトとおそろいの太眉にセーラー服姿で、コメディ&キュートを表現。ドリアンより激臭のフルーツ・チャンパダを食べて悶絶したり、顔面に象の鼻水シャワーを浴びたり、お笑い芸人さながらのどっきり攻勢にも笑顔の好リアクション。気品も感じさせて、Xで「Koki,ちゃん」がトレンド入り。コア視聴率6.0%で、バラエティ部門で週間1位となった。
「高まったのは、Koki,以上にキムタクと静香の夫婦支持率でした。キムタクはSMAP解散(16年)後、妻や娘の話題を解禁しました。Koki,もことあるごとに両親を尊敬していると口にしてきましたが、ここ数カ月のテレビ露出で育ちの良さがダダ漏れ。木村家が理想の夫婦として浸透する日が近いでしょう」(先の記者)
日本中の女性が悲鳴をあげたキムタク×静香のデキ婚から、今年でちょうど四半世紀。Koki,が“イッタ”ことで、反感は好感に転じたと言える。
(北村ともこ)