今年1月、大手牛丼チェーン店「すき家」のみそ汁の中に、ネズミの死骸が入っていたことがわかり各所で悲鳴があがっている。赤いお椀の中にネズミが丸ごと入っている画像とともに〈2028/1/21(火)am8:00頃 たまかけ朝食を注文したところ味噌汁の中にねずみの死骸が混入していました。考えられません。一応保健所と本社には連絡しました。これ以降食欲が湧きません〉という口コミが「食べログ」投稿されたのは「2か月前」。2028年とあるが、これは投稿者のタイプミスで、実際には今年1月に投稿されたとみられる。
投稿されたのは「すき家 鳥取南吉方店」。3月22日には「すき家」が公式HPで「異物混入」を認めた上で、〈混入原因について調査を行った結果、「みそ汁」の具材をお椀に入れて複数個準備をする段階において、そのうちの1つのお椀の中に異物が混入していたと考えられています。当該従業員が提供前に商品状態の目視確認を怠ったため、異物に気付かずに提供が行われました。なお、同店において同様の異物混入の恐れがある商品は当該お客様以外の方に対しては提供されておりません〉としているが、ネット上には「異物は鍋に入っていたのではないか」と推測する声が多く、「その鍋に入っていたみそ汁はどうしたのか」と疑問を抱く声も少なくない。
さらには「異物混入」が起きたのは「従業員が目視確認を怠ったから」としているが、目視確認できていたなら「異物」を除去後、「何事もなくみそ汁は提供されていたかもしれない」と恐ろしい推測をする声まであがっている。ファストフード店から3万円のステーキを提供する飲食店まで、厨房でのバイト経験がある友人たちからは、「現実を知ったら外食なんてできなくなるよ」と聞かされていたし、厨房にネズミは出るがおいしくて有名な飲食店名も教えてもらってはいたが、今回の「すき家」の事件にはショックを受けた。
SNSであっという間に拡散された、赤いお椀の中に入っているわかめに見えなくもないソレは、しばらく外食ができなくなるほど衝撃的だった。気持ちの折り合いをつけられるまで、自己責任が負える自炊を選ぶしかないと思っている私は、潔癖症だろうか。
(津島修子)=写真はイメージ=