元タレント・中居正広氏による女性トラブルをめぐる問題で、同氏とフジテレビ幹部社員や被害女性で、同局のアナウンサーだったAさんの間で交わされたメールのやり取りが明らかとなった。
第三者委員会は3月31日に発表した調査報告書の中で、Aさんが2023年6月に中居氏の自宅マンションを訪れた際の出来事を「中居氏によって性暴力による被害を受けた」「重大な人権侵害があった」などと認定。中居氏とAさんの権力格差や、フジテレビ内で頻繁におこなわれていたタレントと社員の会食をめぐる業務の実態などを踏まえ、「業務の延長線上における性暴力であった」とも認定した。
また、女性が性暴力の被害を受けた後、心身が疲弊したことを嘆くメールを中居氏へ送信していたことも判明。それに関して、中居氏は公私で親しかったフジ幹部社員に対し「また、（Aさんから）連絡があり、接触障害（摂食障害）とと鬱で入院。やりたい仕事もできず、給料も減り、お金も無くあの日を悔やむばかりと。（このメールは）見たら削除して」との生々しいメッセージを送信。その後、幹部社員から、被害女性のフジ退社が決まったことを告げられると、中居氏は「了解、ありがとう。ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ」と“感謝”し、社員からは「例の問題に関しては、ひと段落かなと思います。引き続き、何かお役に立てることがあれば、動きます！」との返信があったと紹介されている。
「1人の女性に性暴力をはたらいた末、退社に追い込みながら、そのことを“ひと段落ついて、助かったよ”と送信できる倫理観には、世間からも『ゲスすぎる』『中居正広ってこんな人だったんだ』『人間のクズ』などとドン引きする声が上がっており、これまで“中居擁護派”だった人物も考えを改めるケースが続出しています。元放送作家で、フジテレビの『SMAP×SMAP』などを担当し、『中居さんとは20年以上も番組をやってきて、感謝もしてますし、リスペクトもしてきた』と語る“擁護派”だった鈴木おさむ氏も、その1人。鈴木氏は4月1日生放送の『サン！シャイン』（フジ系）に出演し、この問題について聞かれると、昨年末の報道当初は『どこかで彼の肩入れというか、彼側の立場に立ったつもりで考えてきたところも結構あった』と言及。しかし、今回の第三者委員会による報告を受け、『特に、出ているメールのやり取り、それを見て、驚きましたし、ショックだなって思いました』『（中居氏とフジ幹部社員のメール内容が）1番びっくりした。テレビ局員とタレントの関係って、すごく仲良かったりする人はいるじゃないですか。その中でもこれが起きて、表沙汰になった。このやり取りが非常にショックだなって』と正直な想いを漏らしています」（テレビ誌ライター）
中居氏の振る舞いは、長年の“戦友”でも擁護しきれないほどの所業だったということだろう。
（木村慎吾）
