元タレントの中居正広氏が“反撃の狼煙”をあげた。
フジテレビの元女性アナウンサーをめぐるトラブルによって今年1月に芸能間から引退、沈黙を守っていた中居氏が代理人弁護士を通じて「真実」をぶつけた。代理人は、フジが設置した第三者委員会が認定した「性暴力」が確認できなかったと報告。さらに、第三者委が「中居氏が守秘義務解除に応じない」と報告したことについても、中居氏は守秘義務解除を提案したうえで、約6時間におよぶヒアリングに応答。しかし、報告書に反映されなかった旨を問題視しているのだ。
これまで築いたパブリックイメージを覆したまま表舞台から姿を消した中居氏。しかし今回の決断で、“イメージ回復”への積極的な姿勢を見せたことになる。
そもそも中居氏は、1986年のジャニーズ事務所（現STARTO ENTERTAINMENT）所属時代から2020年の退所まで、SMAPという国民的アイドルグループに属しながらも狭くて深い人間関係を重んじてきた。有名芸能人にありがちなド派手な誕生日パーティーや富裕層を招いた懇親会を嫌い、地元の神奈川県藤沢市時代からの親友仲間、家族、親せきが最重要。超庶民派の生活を好んでいたことでも知られた。
「とにかく倹約家。週に何度もスーパーに足を運んで、お惣菜や焼酎を買って、家でプロ野球を見るのが至福の時だと言っていました。一方ではルイ・ヴィトンが好きなので服やカバン、小物やアクセサリーがヴィトン尽くしだったことも…。仲間や後輩、番組共演者に規格外の散財をしたことでも知られています」(ベテラン芸能記者）
ハリセンボンの近藤春菜が明かした“富豪列伝”は、19年4月の番組改編期で「ナカイの窓」（日本テレビ系）が最終回を迎えた際のハワイロケでのこと。長らく共演していた南海キャンディーズ・山里亮太、陣内智則、バカリズム、アンタッチャブル・山崎弘也、Kis-My-Ft2・千賀健永などを連れ添って、アラモアナショッピングセンター内の高級ブランドに入店して、「好きなの１つずつ選んで。選ぶ時間、5分な」と惜別のギフトを買ったという。驚くのは、同店に同行できなかった番組貢献者の近藤の分が、帰国後に届けられたという。低く見積もっても、5分間で150万円以上の大盤振る舞い。一流タレントのスケールは規格外だ。
「高額で思い出されるのは、V6が解散した際に贈った革靴。フランスの高級紳士靴ブランドで、1足およそ29万円。メンバー6人全員の名前を英字で刻印し、概算1足あたり35万円前後になり、6人分で総額は200万円超えです。その上を行くのは、SMAPにとって最後の愛弟子グループとなったKis-My-Ft2。デビュー10周年を迎えたときには、白いマイクがメンバー人数の7人分と故障した際のスペア1本の計8本が、メンバーの名字が刻印されて届けられています。ドイツの音響機器メーカーの最高級モデルだそうで、1本50万円ほど。総額は驚異の400万円ほどです」（前出・ベテラン芸能記者）
スキャンダル発覚の昨年12月以降、「中居正広」が禁忌ワードとなったテレビ局。しかし、そのテレビ番組などで語られた、後輩たちが受けた“紛れもない胸アツの恩恵エピソード”が今、改めて思い出されるのである。
（北村ともこ）
