本人たちは“誤解”と主張しているようだが、「疑惑の炎」が鎮火する気配はない。永野芽郁と田中圭の不倫疑惑報道を受け、とりわけ世間から高まりつつあるのは「事実無根ならなぜ週刊誌を訴えないの？」という疑問の声だ。
4月24日発売の週刊文春では、昨年9月頃より既婚者の田中と永野の距離が深まり、2人が手を握っていたり、田中が永野の自宅のあるマンションに入っていく写真も添えて疑惑を詳細に報道。さらに5月8日発売の同誌では、2人が送信し合ったという生々しいLINEのメッセージのやり取りが同誌で公開され、そこには疑惑を直撃されて困惑している様子や、交際を思わせるような文言が並んでいた。
この文春砲第2弾について、永野の所属事務所は、「一部報道にあるメッセージのやり取りについて永野本人に確認したところ、そのようなやり取りはしていないとのことです」と否定。また、田中との不倫疑惑についても「俳優仲間の先輩のお一人であり、交際等の事実はございません」などの内容の声明を出している。田中の所属事務所も同様に、「（田中は）その様なやり取りは一切していないとの事です」として「事務所としても田中が言っていることを信じたいと思います」とコメント。4月の「第１弾」報道時と同様、“交際関係”ではなくあくまで“仲の良い俳優仲間”との認識であることをうかがわせた。ただ、双方の声明とも、平たく言えば“本人たちがしていないと言っているやり取り”を週刊文春は掲載していることを意味していることにもなる。
それだけに、SNS上では「勝手に所属タレントのLINEのやり取りをねつ造されたなら、なぜ名誉毀損で訴えないの？」「文春のウソの報道でCM降板したら何億円レベルの賠償金地獄になるよね。なのに事務所が訴訟宣言しないのはなぜ？」という疑問が噴出しているのである。
しかし現在のところ田中、永野の双方サイドとも週刊文春の発行元を訴えるなどの動きは見られない。その理由には、先だっての中居正広氏をめぐる第三者委員会の調査結果が示した事実が影を落としているのではないかと見る向きもある。
「今回、週刊文春が報じている“永野と田中がやり取りしたLINEメッセージ”の内容は書き起こしのみでLINEのスクリーンショットは掲載ナシ。それだけに、疑惑を裏付ける“決定的な証拠”と言えるほどのインパクトには至っていないのも事実。ただ、仮に訴訟となれば当然2人のスマートフォンの中に本当に報じられたようなやり取りがあったのかということが争点になってくる。ここで思い出されるのが、中居氏の女性トラブルを調査した第三者委員会が、中居氏とフジテレビ幹部社員との間での、女性アナを巡るトラブル後を含むメールのやり取りの削除されたデータを、『見たら削除して』などの中居氏のメッセージを含め、完全に復元したことです。翻って今回の場合、週刊文春側は実際には永野と田中のやり取りについてもスクリーンショットを入手しているものの情報源を秘匿する意味でそれを出していないという見方もあります。ですが、いずれにしても2人の所属事務所がメッセージは事実無根として訴訟するといった動きをしないのは、万が一にも否定しようがない証拠が出るようなリスクを避けたいという判断が働いているのではないでしょうか」（テレビ誌ライター）
また、疑惑が事実無根として実際に訴訟を起こしたものの時間が経ってから取り下げた大物タレントのケースも記憶に新しい。諸々の要素が2人の“無実”を証明しにくいものにしているようである。
（木村慎吾）
