親や親戚など、身近なところに高齢の家族がいる場合に注意したいことの1つが“転倒骨折”。厚生労働省『人口動態調査』によると、65歳以上の不慮の事故による死因のうち、「転倒・転落・墜落」について令和2年では「交通事故」の約4倍にも上っています。しかも、自宅でも起きている転倒骨折は寝たきりや認知症につながるとされ、社会問題にもなっているのです。
そんな中、転倒骨折予防の対策グッズが続々と開発されています。そこで今回は、家庭でも使えるアイテムを3つ紹介していきます。
■転倒骨折を防ぐマット「ころやわ」
転んでしまったときに、膝や肘、お尻をつくなど、強い衝撃が加わったときだけやわらかくなる新素材を採用した次世代衝撃吸収マットです。転倒を恐れる高齢者はもちろん、在宅介護でも介護施設でも“転ばせない”ために必死にサポートを頑張っていた人々にとってもうれしいアイテムですね。
通常時は硬くて凹みにくいので普通に快適に歩けますから、転倒が怖くて歩くのを躊躇していた高齢者のQOLを底上げしてくれます。自宅にも導入できるので、悩んでいる家庭はぜひ取り入れてみましょう。
■「ふくよく 転倒骨折予防ベルト」
腰に巻くだけで簡単に装着できる転倒骨折予防のためのベルトです。クッション性があるので、たとえ転倒しても衝撃から守ってくれます。夜中、「1人でトイレに行かせるのは心配……」という家族も安心です。これを装着してもらえば、訓練次第では1人でもトイレに行けるかもしれませんね。
■テルモ転倒予防靴下「アップウォーク」
手軽に装着でき、転倒予防できるグッズはまだまだあります。こちらは転倒予防のための靴下。なぜ靴下で予防できるのか、それは転倒につながる“つまずき”を、つま先が上がりやすい編み方によって実現しているから。
伸縮性の高い「あぜ編み」と伸縮性の低い「タック編み」の2つを組み合わせることで、つま先がアップします。はき口がやわらかく、片手ではきやすい仕様にも注目です。
どれも便利なグッズでありながら、研究が重ねられ製作されたものばかり。高齢者の転倒の怖さを、これらのアイテムによって安心・安全に変えられればいいですね。
