6月16日からスタートしたNHK夜ドラ「あおぞらビール」で窪塚愛琉と藤岡真威人が弾けている。
森沢明夫氏によるエッセー集「あおぞらビール」および続編の「ゆうぞらビール」を原作にした、夏らしい”ゆる~いアウトドア・ドラマ”の今作は、ビール片手に寛ぎながら視聴するのにぴったりだ。
鯖田大学4年生の森川行男(窪塚)の周囲はみんな、スーツを着込んで就職活動をしている。しかし行男はアウトドアが大好きな自由人。とにかく日々を楽しく過ごしたいと言い、「名は行動を表す」かのごとく、自然に抱かれてアウトドア三昧。
神奈川県・新丸子の「丸子コーポ」に住んでいるから「マルコ」と行男だけが呼んでいる、同級生の八木拓馬(藤岡)が、就職活動の中でも面接で「大学時代は何を成し遂げましたか?」と質問されることがイヤだと行男にグチると、行男はゴムボートで川下りをしよう、そのことを「成し遂げたこと」として回答すればいいと提案する。
同級生の三条弥生(豊嶋花)に授業の代返をお願いするも断られるが、どうやら弥生も川下りに行きたいようだ。しかし行男は気付きもせず、バイト先の後輩・松宮一朗太(南出凌嘉)を誘い、3人は千葉の山奥へレッツゴー。
第1話では空気入れを誰も持参しなかったことから、3人はゴムボートを口で膨らませることに。必死に頑張っても半分ほどしか膨らんでいないゴムボートを見て途方に暮れていると、遠くの川べりに空気入れが見え3人は色めき立つ。さらにそんな3人を見ている鎌を持った男(松尾諭)が現れるところで終了した。
窪塚は父親の洋介より親近感のあるフランクな演技がとても上手で、藤岡は父親の弘、よりまっすぐでクセのない実直な演技に感心してしまう。
この夏、伸び盛りの若い役者はどこまで飛躍できるか。
(津島修子)