【夫に間違いありません】松下奈緒も桜井ユキも安田顕も宮沢氷魚も!セレブや善人が似合う役者たちの「ゲス&クズの競演」が◎
「あの第1話から、まさかこんなに面白くなるなんてビックリ!」
ネット上や私の周囲ではこんな声があがっている放送中の松下奈緒主演ドラマ「夫に間違いありません」(フジテレビ系)。キャラ設定やストーリー展開に雑なところは多々あるものの、その雑さを吹き飛ばす役者陣の「ゲス&クズキャラを楽しんで演じている感じ」が、ものすごく伝わってくるから見ていてワクワクしてくるのだ。
亡くなったのは夫・一樹(安田顕)ではないと気付いていながら、保険金を受け取り一部は使用。さらには一樹が元愛人を殺害したことを知っていながら、中学生と小学生の息子と娘を「殺人犯の子どもにしたくない」という理由から黙っている聖子(松下)は間違いなくクズだ。しかし、自分が推しているバスケットボールチームが負けるとDV夫になる幸雄(今里真)を川に突き落としたものの、聖子が幸雄の遺体を一樹の遺体だと勘違いしたままで押し通していることから、入ってくる予定だった保険金が手に入らず、生活費に困っている紗春(桜井ユキ)も聖子と同等か、それ以上のクズだ。
2月23日放送の第8話では、聖子は紗春が夫を殺害したことに気付き、紗春は聖子が夫の生存を隠して保険金を受け取ったことを知り、まるで昼ドラのような聖子と紗春のドロドロしたバトルがスタート。
「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」(テレビ朝日系)の青柳遥や「大奥 」Season2「医療編」(NHK)の田沼意次など、聡明で仕事ができる女性を演じることが多い松下の、あからさまに人を見下したような下品な視線も素晴らしいが、NHK朝ドラ「虎に翼」の桜川涼子や「しあわせは食べて寝て待て」(NHK)の麦巻さとこなど、おっとりしたお嬢様や正直にしか生きられない不器用な女性役が似合う桜井の、人の弱みを見つけた時の心底悪い表情もかなり見応えがあり、クズvsクズのキャットファイトから目が離せない状況になっている。
そこに、最近では政治家や社長役を演じることが増えてきた安田が、どうしようもないほど頭の回転が鈍く生活力のない、クズ男・一樹を説得力のある情けない男として演じ、育ちのいいプリンス役が似合う宮沢氷魚なのに、“4枚舌”のゴシップ誌ライター・天童弥生をとことん「ゲスいクズ」として演じているのだから、まさに「クズ&ゲスの競演」なのだ。
おそらくこれまで視聴していなかった人も、TVerで視聴可能な各話ダイジェストと第1話および最新話で「夫に間違いありません」のクズ&ゲスしか出てこない特殊世界を堪能できると思うのでオススメしたい。
(森山いま)
