芸能
2026/04/07 07:00
【豊臣兄弟!】まるで「戦国ラブストーリー」!仲野太賀“小一郎”=カンチ、吉岡里帆“慶”=リカに見えた「現代的な演出」
芸能
2026/04/07 07:00
NHKが制作する番組はどれも、「重厚」から「ゆるふわ」に移行しようとしているのだろうか。「重厚」さが大好きだった再現ドラマとドキュメンタリーを組み合わせて未解決事件を検証する「未解決事件」は、何だかNHKの局アナを前面に押し出したバラエティー番組のようになってきて、再現ドラマは「増枠」としてしか放送されず、先月でレギュラー放送が終了してしまった。
個人的には、2013年放送の「File.03尼崎殺人死体遺棄事件」で烏丸せつこが演じた「主犯の女性」役は恐ろしくて脳裏に焼き付いたままだし、22年放送の「File.09松本清張と帝銀事件」で大沢たかお演じる松本清張役は、映画「キングダム」で大沢が演じた王騎将軍に負けず劣らずの迫力だったと思うし、24年放送の「File.10下山事件」で東京地検主任検事・布勢健を演じた森山未來、ソ連のスパイ・李中煥を演じた玉置玲央のヒリヒリした演技を忘れられずにいる。
「あさイチ」も1996年から14年まで放送された「はなまるマーケット」(TBS系)の要素を継承したような「生活情報マーケット なないろ日和!」(テレビ東京系)に似た、「ためになる情報」よりも「今、気になる情報」が多く取り上げられるようになってきたと感じている。
そんなタイミングで4月5日放送の大河ドラマ「豊臣兄弟!」を見ていたら、80年代に人気を博したトレンディドラマのようだと感じてしまった。中でも、1991年放送版の「東京ラブストーリー」(フジテレビ系)を思い出し、仲野太賀演じる小一郎=カンチ(織田裕二)、吉岡里帆演じる慶=リカ(鈴木保奈美)、池松壮亮演じる藤吉郎=健一(江口洋介)、浜辺美波演じるねね=さとみ(有森也実)という色眼鏡で4人を見てしまった。
織田信長を演じているのは小栗旬なのに…
町中で慶(吉岡)がよそ者の男と歩いている姿を発見する小一郎(仲野)は、まるでリカが他の男と歩いているところを見てしまったカンチのように「疑念」と「動揺」があからさまだったし、藤吉郎が京都で女遊びをしないといいわねと嫌味を言われ、プンスカしながら火花を飛び散らせるように火打石を打ち付けるねね(浜辺)は、モテる健一にヤキモチを焼くさとみとそっくりだと感じた。
登場人物の気持ちを描くことはどんなドラマにおいても大切だが、「戦国ラブストーリー」と呼びたくなるような現代的な心理描写の描き方に「ナンカチガウ」という思いが膨らんでしまった。
「私はあなたのような殿方、少しも好みではありませぬ」「何より織田の侍だということが許せませぬ」「この身はあなたに差し出します。でも、心はお前たち織田の者には指一本たりとも触れさせぬ!」と小一郎に対して宣言していた慶。「織田の侍」「織田の者」というセリフを聞きながら、織田信長を演じている小栗旬でなく織田裕二を思い浮かべてしまい、誠に失礼いたしました。
(森山いま)
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