芸能
2026/06/30 11:30
【銀河の一票】黒木華“茉莉”と野呂佳代“あかり”が教えてくれた「分け合う」感覚を忘れずにいたい
芸能
2026/06/30 11:30
6月29日に最終回を迎えた黒木華主演ドラマ「銀河の一票」(フジテレビ系)。実は原稿にして何かを書くことができないほど入れ込んで視聴していたので、最終回を迎えてやっと気持ちの整理ができた。
最終回では、これまで悪者に見えていた登場人物たちが悪者ではなく、「誰かのために生きている」から「悪者に見えていた」ことが判明。今作には誰1人として「悪者」がいなかったのだ。
悪者がいない社会なんて現実にはあり得ない。だからこそドラマという虚構で描けた「悪者のいない世界」は、きれいごとではなく「きれいなこと」だったから胸を打たれた。
民政党の後押しを受けていた日山流星(松下洸平)は、選挙戦最終日の演説で「自分と鷹臣(坂東彌十郎)は異国で起きた人質事件を利用して地位を手に入れた」と告白。波紋を呼ぶも、日山は新都知事に就任した。
「誰かのため生きること」の素晴らしさ
「世界全体の幸福のために、個人の幸福は捨てるよ」と決意していた鷹臣には胸が締め付けられたし、鷹臣の秘書である雫石誠(山口馬木也)もまた、そんな鷹臣のために生きていたからこそ「悪者」に見えていたことがわかり、胸が熱くなった。
しかし、最も心を持っていかれたのは、違う味のアイスクリームをこれまで何度も分け合っていた茉莉(黒木華)とあかり(野呂佳代)の信頼関係だ。
自分自身を誰かのために捧げ、与えるのではなく、自分の気持ちと誰かの気持ちを分け合う感覚こそが、「誰かのために生きること」だと教えてもらったような気がした。
自分1人のためだけに生きることは、時に頑張れなくなることがある。けれど「誰かのため」、たとえば推しのためだとか、可愛がっている動物のためだと思えば頑張れることは多い。そういったことを含めての「誰かのため生きること」の素晴らしさを、きれいごとではなく「きれいなこと」を、今作は考えさせてくれたと思う。
これから先、「銀河の一票」を好きだという人に出会ったら、怖がらずに知人からの関係を始めて、深い仲を目指したい。
(森山いま)
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