7月26日に放送されたNHKの福祉情報番組「ハートネットTV」の内容に対し、ネット上では侃々諤々の論争に発展している。
この日は、昨年7月26日に相模原市の知的障害者福祉施設で起きた、元施設職員による19人の刺殺事件から1年経ったということで特集が組まれた。
番組冒頭では、視聴者に意見や感想を募集。次々と寄せられる意見の中には、相模原の事件の容疑者の考えに共感するとして、辛辣な内容も少なくなかった。それらの中には、障がい者の人生そのものを否定するようなものさえあった。そして、これら視聴者からの意見は、出演していたパネリストのディスカッションの材料として、番組内で読まれ紹介されたのだ。
これに対し視聴者からは「さすがに辛辣すぎ。ネットでとどめておくべきだろう」「こんなの放送しちゃダメでしょ」「酷い意見ばかりで気分が悪い」など非難が殺到。同番組を視聴していた社会部記者は「これがNHKのバランス感覚なのか」と呆れ気味に話す。
「さまざまな意見があるということで、障がい者に対する否定的な意見も読み上げたのでしょうが、聞くに堪えない内容もありました。そういった意見を出して議論する意義は分かりますが、NHKがそれを紹介したことで、“自分の意見は肯定された”と思う人がいないとも限らない。新たな事件の呼び水になるのではないかと心配です」
NHKはこれらの意見にどう応えるのだろうか?