レオナルド・ディカプリオは2016年4月公開予定の映画「レヴェナント 蘇えりし者」の撮影中、バイソンの生のレバーを食べたそうだ。ディカプリオはゼリーで出来た偽のレバーでは本物に見えないのではないかと懸念したために実物を頼んだそうだが、「嫌なのは周りにある皮膜の部分なんだ。風船みたいなんだよ。噛むと口の中で破裂するんだ」とその味については楽しめなかったようだ。
一方でアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督はディカプリオが生のレバーを食べることで病気になるのではないかと心配したそうだが、そのリスクを負ったことで演技に真実味が増したと感じているようだ。イニャリトゥ監督は「あれをやらなかったらレオナルドは真実までたどり着けなかったかもしれないね」と話している。
同作の中でディカプリオは熊に襲われた自分を見捨てた狩猟グループに対して復讐を誓うヒュー・グラス役を演じているが、その役作りのために生やしたボサボサのヒゲとあまりにも長い付き合いだったために、「あのヒゲは1年半も生やしていたんだ。妻のようになってくるよね。一緒に寝てさ。ドレッドを剃るみたいな感じだったね」
同作の製作チームはイニャリトゥ監督が求めるものを実現するためにかなり尽力しており、ディカプリオにアリがたかる1シーンの撮影のためにブリティッシュコロンビア州からカルガリーまでアリを運んだりもしていたそうだ。イニャリトゥ監督は「僕たちはアリを輸送してこなくちゃいけなかったんだ。2便もだよ。最初のフライトでは一部が死んでしまったんだ。高度でパニックに陥っちゃったみたいなんだよ。ファーストクラスで飛んでいるっていうのにね」とそのエピソードを明かした。