ドラマの終盤に突然、米津玄師の歌声が聞こえてくると、何気なくテレビを見ていた米津ファンは急に背筋をピーン!「何これ?」「えっ新曲?」「主題歌米津さんじゃん、ヤバイ」「すげえいい曲」と、あっという間にSNS上に驚きの声が飛び交い、7月7日にスタートした日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」(TBS系)がトレンド1位に上りつめた先週。
「ドラマ中に歌が流れるまで情報が解禁がされていなかったんです。すごい戦略だと思いますが、事前に告知していたほうがもっと視聴率がよかったのでは…という声もあります。実際そうだったかもしれません。しかし、このサプライズ的に米津さんが主題歌に使われていることがSNS上でヒートアップしたことでドラマの認知度は一気にあがりましたね。14日に放送される第2回は視聴率がアップするのではという期待が高まっているようです」(エンタメ誌ライター)
大泉洋が主演する「ノーサイド・ゲーム」は池井戸潤原作のベストセラー小説のドラマ化。9月に開幕するラグビーワールドカップにちなんだ、弱体化したラグビーチームの下剋上をテーマにした企業ドラマで、早くも、往年の高校ラグビー傑作ドラマになぞらえて「企業版スクール・ウォーズ」と言われているのだとか。「でも、なぜ米津?」という声も聞かれる一方で、米津ファン以上に喜んでいる人たちがいるのだとか。
「今回の米津さんのサプライズ主題歌『馬と鹿』でびっくりしているのはもちろん彼のファンですが、いちばん喜んでいるのは往年のラグビーファンだそうですね。というのも、9月からラグビーワールドカップが日本で開催されるのですが、競技自体の人気や知名度から、盛り上がりは来年の東京五輪とは比べるまでもありません。ですから、ラグビーファンは高額チケットを買っても家族に内緒だったりして、肩身の狭い思いをしているとも聞きますし、同じラグビー好きとしかワールドカップの話をできない状況のようです。そんな中、今回のドラマが始まり、米津さんの新曲が主題歌に起用されたことで、ネット上でも『来週から見ます』『途中から見たけど熱くて感動したし最後の主題歌でやられた』『録画してたパパ、ナイス!』と若い世代から好意的なリアクションがあるそうですね」(前出・エンタメ誌ライター)
ストーリー自体はコテコテの下剋上もので、ラグビーに詳しい人ほど『うまくいきすぎ』と鼻白むという説もあるが、米津ソングがきっかけに親子でラグビー話が弾むのだとしたら、それはファンには喜ばしいこと。ラグビーといえば「スクール・ウォーズ」と麻倉未稀の歌った「ヒーロー」がいまだに定番。でも、ついに新たなアンセムの誕生となるかも?
(飯野さつき)