ジャニーズ事務所は美しすぎる男性の宝庫。日本最大の美男子帝国といっても言いすぎではない。そんなパラダイスにおいて、長年にわたって存在しているジャンルが、ジェンダーレス系男子だ。細身で小顔、女性のような顔立ちにして色白で美肌。古くは、男闘呼組・岡本健一や解散したSMAP・稲垣吾郎などが、そのジャンルにあった。
いま、若手でその路線を受け継ぐのがSexy Zone・マリウス葉だろう。母は元宝塚歌劇団男役のよう あきらさん。父はドイツ人。小学生にして3カ国語を話すインターナショナルジャニーズの急先鋒。11歳でデビューした最年少記録は、いまだ破られていない。
「マリウスを実の弟のようにかわいがっていたのは、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔です。3人兄弟の長男で、幼いころから2人の弟の面倒見を見ていた藤ヶ谷にとって、年頃の男の子の教育は慣れたもの。ドイツから来日して、日本語が思うように話せなかったマリウスに言葉やマナーを教え、横尾渉らと一緒に東京ディズニーランドに連れて行ってあげたこともあります」(アイドル誌ライター)
16年のお正月は元旦から、米国ラスベガスへ男5人旅。語学堪能のマリウスは、先輩4人を難なくエスコート。グランドキャニオンを観光したり、ショーの「シルク・ドゥ・ソレイユ」を観劇。さらに帰路に起きた航空トラブルを解決したという。これを機に、2人の“愛情”はいっそう深まったようだ。
「マリウスと同じく藤ヶ谷がメロメロだったのはSixTONESの京本大我。大物俳優・京本政樹を父に持つ大我は、ジャニー喜多川元社長がスナップ写真1枚でスカウトしたほどの王子様系美男子。藤ヶ谷と大我は昔から家族ぐるみの付き合いで、政樹パパは藤ヶ谷を『たいぴー』と呼んでいます。大我と食事に行ったり、ロケ先でおみやげを買ったり、誕生日プレゼントを贈ったり。たいぴーの貢ぎっぷりはハンパなかったそうです」(前出・アイドル誌ライター)
入所時に小学生だったマリウスもいまでは上智大学の学生となり、来年ついに二十歳になる。一方、高校生だった京本は今年24歳になり、芸能界を引退した滝沢秀明がJr.育成に本腰を入れたことによって、SixTONESの周辺がにぎやかになった。
2人はそろそろ、藤ヶ谷離れ。“兄”としてはうれしくも寂しい複雑な思いかもしれない。
(北村ともこ)