俳優でアーテイストの吉川晃司主演のドラマ「探偵・由利麟太郎」(フジテレビ系)が6月16日にスタート。初回の世帯平均視聴率9.6%だった。
「このドラマは、金田一耕助シリーズなどで知られる作家・横溝正史による『由利麟太郎シリーズ』が原作。元警視庁捜査一課長の探偵・由利麟太郎(吉川)が、ミステリー作家志望の助手・三津木俊助(志尊淳)と京都を舞台に奇怪な事件に挑むホラーミステリー。吉川はこのドラマで地上波連ドラ初主演。ドラマファンの注目を集めています」(女性誌記者)
大きな話題となったのが番組の冒頭、吉川が神社の境内で外套のような長いジャケットを着こなし、弓を弾く場面。ツイッターにはたちまち「吉川晃司」がトレンド入りし、ネットでも「心を撃たれました」「吉川晃司かっこよすぎて腰抜かした」といった称賛コメントが躍った。
「由利は、殺人者の行動や心理を分析する犯罪心理学者でもあります。境内の静けさの中で弓を構え、的を見据えることで精神を集中させ、それが難事件解決のヒントになるという設定。吉川自身が少し前から弓を始めたことから、このシーンが採用されたのだとか。由利が事件現場で見せる手のポーズも弓道からヒントを得ており、まさに事件の“手の内”を明かして行くというわけです」(テレビ誌ライター)
トレードマークの白髪、そしてロングコートを颯爽とひるがえし、重厚かつクールに由利麟太郎を演じている吉川。ドラマの中で、由利の唯一の弱点は先端恐怖症という設定だが、実は吉川自身にも思わぬ弱点があった。
「撮影所の屋上から下をのぞき込むシーンで『吉川さん、もっと身を乗り出してください』と指示される場面を見ていたカメラマンが、吉川の顔を見ながらニヤニヤ。吉川は『どうやら、俺の弱点が高所恐怖症であることを知るスタッフが、わざといじめたに違いない』と、ネット配信の取材に答えています」(前出・テレビ誌ライター)
注目度も期待値も高いこのドラマ。5話完結にしてしまうのがもったいない。
(窪田史朗)