女優・黒島結菜主演の朝ドラ「ちむどんどん」(NHK)の第94話が8月18日に放送され、山田裕貴演じる石川博夫に対して“見直した”といった声がネット民から上がっている。
今話では暢子が自分の店の開業資金200万円を、兄・賢秀(竜星涼)をだましてねずみ講に巻き込んだ黒岩(木村了)に渡してしまい、窮地に陥る。
自分の店をあきらめようとした暢子に手を差し伸べたのは、沖縄の姉・良子(川口春奈)の夫・博夫。家族旅行のために貯めていたという200万円をすぐ送ると申し出たのだ。この博夫の男気あふれる行動に、ネットでは「博夫、見直したぞ」「やっぱり博夫さん、優しい」など称賛の声が寄せられた。
博夫は、妻・良子にもモジモジして告白できずにいた優柔不断なキャラクターで、山田自身もラジオ番組「山田裕貴のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)に出演した際、「このままでは国民的ドラマで嫌われる」と苦しい胸の内を明かしていた。これで名誉挽回となりそうだが、「ちむどんどん」自体への逆風は強まるばかりだ。
「第93話では、賢秀がマルチ商法に足を突っ込み、トラブルに巻き込まれたくだりについて視聴者からは『これ料理人の話ですよね。ずっとお金の話ばかり』『視聴者に注意を促すドラマ風の教育番組“さぎどんどん”』などの声が。ミュージシャンで音楽プロデューサーのヒャダインもツイッターで『ちむどんどん、朝からなんかいやーな気持ちになりますねぇ。なんとかならないのかな。みなきゃいいんだな』と呟くなど、逆風は収まりません」(女性誌記者)
山田は8月16日にインスタグラムを更新。「ちむどんどん」がNHK局内の「デジタルセンター長特賞」を受賞していたことが明らかにし、その賞状の写真を投稿した。
「山田は写真とともに『NHKプラスやオンデマンドにいっぱい人を集めたのでほめられた』とコメントしていますが、果たしてその視聴者の何割が作品を評価しているのか。はなはだ疑問です」(前出・女性誌記者)
批判的な声が少なくないが、実は視聴率は堅調という「ちむどんどん」。残り1カ月余りで、視聴者に納得してもらえる展開にできるのか。
(窪田史朗)