今やドラマーとしてのほな・いこかを見ることはほぼないが、女優としてのさとうほなみは絶好調と言えるだろう。柄本明を父に持ち、兄は柄本佑、その妻は安藤サクラ、妻の父は奥田瑛二という、いわゆる「役者ファミリー」の次男坊・柄本時生と同棲熱愛中とは、正直言って驚いた。
しかし思い返してみると、昨年7月期放送の深夜ドラマ「錦糸町パラダイス～渋谷から一本～」（テレビ東京系）で、企画から立ち上げた時生に対し、さとうが演じるキャラの重要性の高さに「このキャスティングはなぜ？」と疑問を抱いたのは、2人がすでに恋愛関係だったことを感じ取っていたからかもしれない。「劇団年一」を結成している、時生、岡田将生、賀来賢人、落合モトキという「仲よし4人組」がメインキャストを演じる「錦糸町パラダイス」だったが、賀来演じる大助の恋人で、ほかの3人と幼なじみの心音という重要キャラをさとうが演じているのを見ながら、「このメンツにさとうが入ってくること」に違和感を覚え、「いけ好かない」と思っていた理由が今になってわかった気がする。また、離婚歴のあるバツイチ同士のさとうと時生は、籍を入れずに「パートナーとしての事実婚」に進む気もする。ゲスの極み乙女。（当時、現在はバンド名の最後の「。」がない「ゲスの極み乙女」として活動）のドラマーのほな・いこかとして名前を売り、バンドのフロントマン・川谷絵音のスキャンダルから音楽活動ができなくなると、「小学生の頃からお芝居がしたかった」と女優業を開始したさとう。今後も「女が嫌う女」を率先して演じ、脱ぐことも辞さない貴重な女優としてキャリアを重ねてほしい。あー、いけ好かない。
（森山いま）
