近年、マシンピラティスの人気が急上昇している。マシンピラティスとは、従来のピラティスと比べ、専用マシンを活用することで、より効果的に体幹を鍛え、姿勢を整えることができるという特徴があり、韓国やアメリカのセレブリティたちが積極的に取り入れていることでも有名。専用のリフォーマーやキャデラックといったマシンを使用することで、身体の動きを正しく導き、無理のない形で筋肉を強化できるのも特徴的で、その効果はSNSを通じて広まり、「しなやかで強い身体」を作ることが期待されている。
また、マシンピラティスは、関節や筋肉に過度な負担をかけることなく、効果的にインナーマッスルを鍛えることができることでも大人気だという。特に、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用による猫背の改善、腰痛や肩こりの緩和を目的に始める人が増えているのだ。東京・表参道の某ジムのトレーナーが言う。
「マットピラティスでは自重を使ってコントロールしなければならないのですが、マシンを利用すれば、負荷の調整が可能になり、初心者でもスムーズにトレーニングを進められます。また、筋肉の可動域を広げながらストレッチ要素も取り入れられるため、運動不足を感じる人や、柔軟性を高めたい人にも適しています。『脂肪を燃焼する』『筋肉を鍛える』といった運動目的から、もはや関心は“芸術的なボディ”へと確実に上がっています」
さらに、マシンピラティスがここまで人気を集める背景には、BLACKPINKのジェニーやBTSのRMといったK-POPスター、ミランダ・カーやヘイリー・ビーバーといった海外セレブたちが日常的に取り入れている様子を発信し、忙しい中で気軽に「理想のボディメイクが手に入れられる法」として関心を寄せるようになったことも大きい。特に韓国では、昔からジム選びの際に「マシンピラティスができるかどうか」が重要なポイントになっていたという。
「日本はここ数年で専門スタジオが続々とオープンしていますが、韓国では10年以上前からマシンピラティスは当たり前でした。筋トレと異なり、マシンピラティスは“重いダンベルを持ち上げる”“激しいスクワットを繰り返す”といったハードな動きが少なく、負荷をコントロールしながらしなやかな筋肉を育てられる点も、多くの女性たちに支持される理由のひとつだったんです。海外で活躍する日本の有名アスリートも、自宅にマシンピラティスがあるとも言われています」(前出・トレーナー)
また、リハビリテーションの一環として導入されることも増えており、怪我や出産後の体力回復を目的としたプログラムも充実。運動が苦手な人や、年齢を重ねても続けられるフィットネスとしての可能性も広がっているマシンピラティス。その魅力は、単に体を鍛えるだけでなく、健康的で機能的な美しさを追求できる点にある。今後もその人気は続き、ライフスタイルの一部として定着していくことが予想されるのだ。