「抜け感メイク」が主流だとは聞いても、会社にしていくメイクは何年もアップデートしていない人も少なくないものです。
年齢を重ねるにつれて美肌メイクはあきらめ、自分の肌は「こんなもの」と開き直りたくもなりますが、それと同時に「隠したい部分を見せないメイク」に必死になったり古いメイクセオリーにとらわれたりすれば、 “厚塗りの中年見え”は不可避です。
時短美容家の並木まきが、老け見え肌な女性ほどとらわれている“思い込み”についてお話します。
■老け見え要素をワンポイントでおさらい！
老け見えを回避したいとネットや雑誌でその方法をチェックし始めると、際限なく現れる情報の多さに愕然としませんか？
「ワンポイント」でまずはここだけ！と１箇所に絞って対策をするならば、まずは肌感にこだわってみてください。
ファンデーションは厚塗りに見えるほど老けた印象になるのが一般的で、往年のバブルメイクは、しっかりとカバーをした肌が実年齢よりも年上に見せていたことを思うと納得だと思います。
そして今、気をつけたいのは「パウダーは厚塗りに見えやすくて、リキッドやクッションは重ねても自然に仕上がる」という思い込み。過去にはそういう時代もありましたが、現代では必ずしもそうとは言い切れないばかりか、むしろパウダーを使ったほうが抜け感のあるメイクが狙えます。
■進化した“パウダーもの”でも注意は必要！
最新のコスメ市場には「厚塗り感が出なくて時短で使えるもの」も増えていて、大人と呼ばれる年代が簡単に美肌見せを狙うなら、こういったアイテムを使わないのは損。今の40代が20代や30代だった頃と比較すると、パウダーの性能は格段に上がっています。
たとえば筆者が使っている『 ノエビア レイセラ UVルースパウダー』（15g 4,950 円）や『クラブ すっぴんパウダーC ピーチティの香り』（26g 1,760円）は、重ねて塗っても薄づきで、しっかりと“抜け感”までも演出できるパウダー感。クッションファンデーションで仕上げた肌に重ねておくと、ヨレや崩れも防ぎやすいだけでなく見た目にもふわっとした軽さが出て、老け見え回避に一役買ってくれています。
現代の“パウダーもの”は、過去とは別物と言ってもいいくらいに進化。過去の思い込みにとらわれて食わず嫌いならぬ“使わず嫌い”をしてしまうと、かえって老け肌に見えやすくなります。ただし！くれぐれも、パウダーを厚く重ね塗りしないようにご用心を。どんなに軽いパウダーも厚く塗ってしまえば老け要素につながるので、塗りすぎないよう心がけていきましょう。
「粉ものを肌に塗ると、厚塗りに見える」の古い定説からアップデートをしないままでは、むしろ老け見えを誘う時代。
「重ね塗り」や「パウダー回避」ではなく、むしろ“パウダーを仕上げに重ねてみる”という逆転の発想で、簡単に老け見え回避を狙ってみるのもおすすめです。
（時短美容家／並木まき）
