今田美桜がヒロインを務めるNHK朝ドラ「あんぱん」が3月31日にスタート。初回放送の世帯平均視聴率が15.4％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）を記録した。本作は昭和から平成を代表する漫画家・やなせたかし氏と、その妻・暢さんをモデルにしたオリジナルストーリー。全話平均が13・1％と歴代最低だった「おむすび」の初回16・8％を下回り、歴代ワースト３発進となったものの、内容に関しては好意的な声も多く、今後の巻き返しに期待が集まっている。
だが、そんな作品の滑り出しに、思わぬ“異音”が走った。話題の中心となったのは、オープニングを飾る主題歌で、担当したのは映画「君の名は。」や「天気の子」のテーマソングなどで知られる人気ロックバンド・RADWIMPS。彼らが手がけた新曲「賜物」は、いかにも令和なアップテンポのナンバーで、オープニング映像では今田美桜がCGの街並みを駆け抜ける現代的な演出が施されている。
一見すると、若い世代を意識した挑戦的な演出とも言えるが、ネット上では視聴者の賛否が真っ二つ。「おしゃれで好き」といった声がある一方で、「朝のテンションじゃない」「ドラマの時代背景とズレている」「今田美桜の良さが主題歌でぼやける」といった批判的な意見も多く投稿されている。
だが、この主題歌がここまで注目されているのには、もう一つ“見えない火種”が存在するから。RADWIMPSといえば、昨年バンドを脱退した元ギタリスト・桑原彰の存在が、現在もファンの間でくすぶり続けている。
「桑原は昨年10月にバンドを離れましたが、その後もSNS上ではバンドや元メンバーに対する発言を続けており、その内容が徐々に過激化。特に3月に入ってからは、『別にもといたバンドを卑下するつもりはなかったけどみんな過大評価しすぎなんだよな。ドームツアーもチケット売れてなくてコロナのおかげで恥かかずにすんだし昨年のワールドツアーもチケット余りまくってた国結構あったしみんなが思ってるほど求められてないのよ』と自身のXでツイートするなど、RADWIMPSの現在の評価や朝ドラ主題歌への起用に対しても辛辣なコメントを連投しています」（芸能記者）
さらには、「朝ドラ主題歌おめでとうって俺に言われても関係ない」「NHK受信できないテレビに買い換えます！」とまで発言しており、一部ファンの間では“地雷”扱いされている。
本来であれば、元メンバーの個人的な発言は大きく報じられないはずだが、RADWIMPSが朝ドラの主題歌に起用されたことで、注目を浴びることに。今田とすれば巻き添え事故のようなものだろう。ネット上でも「主題歌そのものより、裏のバチバチが気になって内容が入ってこない」 「なんでこんなタイミングで元メンバーが騒ぎ出すのか」 「今田美桜がかわいそう。せっかくのヒロインなのに、変な方向に話題が流れてる」といった声が飛び交う始末だ。
「桑原が元暴露系YouTuberのガーシーこと東谷義和氏と親友関係であることは有名な話。現在も、FMラジオで共演しています。RADWIMPSのボーカル・野田洋次郎とは不仲説が囁かれており、Xでは『最初にSNSに吊し上げて喧嘩始めたのは向こうから。向こうは100万人いるアカウントだから、少なくともあと100回は文句言わないと割に合わない』との“報復宣言”のような投稿も行っていることから、ラジオでさらなる攻撃的な言動を見せる可能性もある。野田は桑原について無視を決め込んでいますが、RADWIMPSのゴタゴタが過熱するようだと、『あんぱん』の印象まで悪化してしまうかもしれません」（前出・芸能記者）
主題歌への違和感と、そこに付随する“外野のノイズ”。今田の天真爛漫な笑顔が、よけいな騒動に掻き消されることのないよう願いたいところだ。
