”真のご意見番”ぶりは健在だった。4月6日、タレントの上沼恵美子が読売テレビの情報番組「上沼・高田のクギズケ！」に出演し、フジテレビと元タレントほ中居正広氏を巡る問題について厳しく言及した。
番組では、中居氏による女性への性暴力や、それに対するフジテレビの二次加害が第三者委員会の調査によって認定されたことを伝え、中居氏と被害女性のメールのやりとりなどが記載された調査報告書の内容も取り上げた。
それを受け、上沼は「女性はモノやねんな。むっちゃ腹立つ」と怒りをにじませ、「こんなことやろうなと思ってたけど、報告書でより具体的になって背筋がゾッとした。中居さんのイメージってあったんですよ、芝居がうまいなぁとか思ってたけど、こうなると、こんな人やったんやと…」と、イメージとのギャップに失望した様子だった。
さらに、「私、中居さんのファンに、どない言われたって、言わせて頂くわ」と前置きし、「クズやな！」とバッサリ。「モノ扱いっていうのと、自分が何様じゃ！って言いたい」と厳しく非難した。
続けて、47年の芸歴を誇る自身の経験を交えながら、「私ごときでも、読売テレビに来たら、数人が『おはようございます』って立っててくれはるのよね。ものすごい恐縮する。私でもそうやねんから、中居さんなんて、奉られすぎてたんちゃうか」と推測。
そのうえで、「それで調子に乗るんよ。芸能界だけで生きてきて、そこで早く頂点極めてる人は調子に乗って勘違いする。局の人なんて四年制大学を出て、難関突破して入社してる。そんな人がどうでもええタレントに頭下げて。勘違いするねん、私ら。調子に乗って何でも言うこと聞くと思い上がってたんやろなと思いますね」と語り、さらに「調子に乗らせたらあかんねんて！成れの果てがこれやんか！女をモノ扱いして、一人の女性の人生をむちゃくちゃにしたんやで」と怒りをあらわにした。
「お笑いコンビ・南海キャンディーズの山里亮太や、落語家の立川志らくなど、中居氏との共演や交友があった多くの芸能人コメンテーターが、なかなかこの問題に対して真っ向から批判するのをためらう中、上沼だけははっきりと中居氏の悪行に『呆れた。なんじゃこの男は。最悪やわ！』と怒りを示し、性暴力という罪の大きさを強調しています。また、一部では、中居氏からの2人っきりの食事の誘いを断らなかった被害女性側に“落ち度がある”と指摘する声も上がっていますが、上沼はこれにも『中居さんのファンは、“誘われて行った女性も悪い”とか言わんといてね』と呼びかけ。両者の立場の違いや、仕事への影響を考え、“行かざるを得ない”ような空気を作った側に問題があると語っていました。“悪いことは悪い”としっかり中居氏に怒りのコメントを残しつつ、被害女性への誹謗中傷をやめるように注意喚起した上沼には、視聴者からも『素晴らしいです。こういう方がご意見番になるべき』『芸能人でここまでボロカスに言える人は立派』『やっと視聴者の気持ちを代弁してくれるコメントが聞けた！』『コメンテーターの鑑』などの称賛がネット上に集まっています」（テレビ誌ライター）
昨年には、同じく女性トラブルを報じられていたダウンタウン・松本人志についても、毒舌全開で苦言を呈していた上沼。もはや芸能界では怖いもの知らずの“女帝”の座はゆるぎないと言って過言ではないだろう。
