3月31日より新たに放送を開始したニュース情報番組「サン！シャイン」（フジテレビ系）が、2日目にして、早くもプチ炎上したという。同番組は、2021年から4年間続いた「めざまし8」の後継番組で、メインMCは俳優・谷原章介が続投。新たに火曜日と水曜日の「スペシャルキャスター」として武田鉄矢が参加することに。4月1日の初回登場では、元タレント・中居正広氏による女性トラブルを取り上げ、第三者委員会の調査報告について特集。中居氏は2023年6月に自宅マンションに招いた当時フジテレビアナウンサーだった女性Aさんに「性暴力」をはたらき、最終的に同局からの退社に追い込んでいたことが報告されたのだが、この問題にMCの谷原が「自分を律することって、すごく難しいし、大事ですよね？」と武田に振ると、武田は「そうですね。その時に誰かがそばにいるか、いないか。それが割と運命の分かれ道になる」と話し、谷原が「助言してくれる人がね」と補足する。
ところが、武田は続けて中居氏について「彼の場合は独身だったというのがね。もう一つ、親身な身内がいれば、随分と態度が変わっただろうと思います」と、結婚していなかったことも要因の一つだと指摘。これに谷原は「そこでいたのが、止めてくれる人ではなく、どちらかというと、協力してくれる人だったというのも、大きな問題かもしれませんね」と、“中居氏の行動を止める人間がいなかった点”を強調するように返したのだった。
「谷原はさすがの“軌道修正”ぶりを発揮していましたが、彼のフォローがなければ、武田の発言はより多くの批判が殺到していたでしょう。言葉足らずな武田の持論では、まるで独身だったことが今回の性暴力を招いた要素であるとも解釈でき、独身の視聴者だけでなく、被害女性の感情をも逆撫でしかねない表現だったと言えます。以前より“炎上グセ“がある武田は、情報番組のコメンテーターは最も向かないタイプだと懸念されてきましたが、『サン！シャイン』放送開始2日目、自身が初登場回でいきなり波紋を呼ぶコメントを残し、ネットでは『最速降板ありそう』『じゃあ、なんで芸能界から不倫報道が絶えないんですか？』『独身だったから…って完全アウトな発言では』などの反応が続出。愛妻家として知られる武田だけに、家族がいることの尊さを伝えたかったのかもしれませんが、さすがに言葉足らずな印象で、性暴力事件の背景として述べるにはかなりギリギリなラインの持論だったと言えますね」（テレビ誌ライター）
渦中のフジテレビで新たな“朝の顔”になるよう期待された「サン！シャイン」で、大きな売りとなるはずだった武田のスペシャルキャスター投入。翌週も「私たちは弱いニュース番組を目指す」との発言に谷原が困惑したことがニュースになるなど、いろいろな意味でしばらく注目されていきそうだ。
（木村慎吾）
