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2026/06/29 07:00

美輪明宏さん「文豪・三島由紀夫」との“赤いバラと自決”を巡る深すぎる話

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2026/06/29 07:00

 歌手や俳優、舞台演出家としても活躍した美輪明宏さんが6月20日、老衰のため91歳で亡くなった。所属事務所の「オフィスミワ」は、美輪さんは約3カ月前に体調を崩して以来、自宅で静養していたと公表。最後の言葉は「ありがとう」だったとも明かしている。

 長崎県出身の美輪さんは、10代で歌手活動を始め、銀座のシャンソン喫茶「銀巴里」を拠点に活動。1957年には「メケ・メケ」がヒットし、その後も「ヨイトマケの唄」など、人生の痛みや弱者へのまなざしを込めた楽曲で、長年にわたり大きな支持を集めた。俳優、演出家、声優としても活躍し、映画『ハウルの動く城』では荒地の魔女を演じ、幅広い世代に強烈な印象を残すことに。近年は人生相談やエッセイ、講演などを通じて、愛や美意識、言葉の力を発信し続けていた。

 そんな美輪さんの人生を語るうえで欠かせない人物が、文豪・三島由紀夫氏である。芸能関係者が語る。

「美輪さんは、昭和の文人や芸術家たちが本気で惚れ込んだ表現者でした。その象徴が三島氏との交流です。2人は美輪さんがまだ10代だった頃、銀座で出会っています。当時の美輪さんは、国立音大附属高校に通いながら喫茶店で働き、その後、銀巴里の専属歌手になった。そこへ三島氏が何度も足を運ぶようになったのです」

「これから先の分」まで贈られた…

 美輪さんは後年、三島氏との関係について何度も語っている。恋愛関係だったのではないかと聞かれることもあったが、本人はそれを否定。ただ、三島氏が美輪さんに強く惹かれていたことは確かだったようだ。

「三島氏は、美輪さんの美しさだけでなく、決して相手に媚びず、距離を詰めすぎない態度にも魅了されていました。美輪さんもまた、三島氏を“怖い天才”としてではなく、冗談を言い合えるひとりの人間として見ていた。そこが特別だったのでしょう。その関係性を示すのが、70年11月25日に三島氏が自決する約1週間前の出来事。美輪さんの楽屋を訪ねた三島氏は、抱えきれないほどの赤いバラを持って現れたといいます。美輪さんは後に、それがこれから先の分まで贈られた別れの花だったのではないかと振り返っていました」(前出・芸能関係者)

 ひとつの時代が、静かに幕を閉じた。

(塚原真弓)

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