KinKi Kids・堂本光一の主演ミュージカル「Endless SHOCK」が3月31日、東京・帝国劇場で千秋楽を迎えた。同公演で光一は、単独主演による連続公演記録を1700回に伸ばし、森光子以来となる史上2人目の快挙を達成した。
米国ニューヨーク・ブロードウェーを舞台にした本作は、ショービジネスの頂点をめざすエンターテイナーとその仲間たちを描いたロングセラー。00年、帝劇に「MILLENNIUM SHOCK」の座長として、光一が初めて舞台に立ったときは弱冠21歳だった。だが、05年に現在のタイトルになったのを機に演出も兼務すると、「日本でもっともチケットが取れないミュージカル」に成長した。
代名詞といえる象徴的なシーンは、10分にわたる激しい殺陣と、全22段で高さ4.8メートルからの階段落ち。光一がこれまでに転がり落ちたシーンを足すと、富士山2個分に該当するという。これを代役なしで長期にわたって演じてきた。
そんな光一は意外にも、大の人見知りだ。スポーツ新聞の芸能記者は言う。
「去年、光一と“ミュージカル界のプリンス”井上芳雄がミュージカル『ナイツ・テイル-騎士物語-』でダブル主演を果たしました。ともにミュージカルスターですが、そろって人見知り。公演中、2人の橋渡し役となったのは女優・上白石萌音。彼女を通じてやっと話せるようになったそうです。大阪公演の終演後は決まって『ごはん、行こうか』、『じゃあ、萌音ちゃんも誘う?』となっていたそうです」
上白石といえば、大ヒットアニメ映画「君の名は。」で主役の宮水三葉の声優を務めて一気にブレイク。以降、テレビドラマ、映画、舞台からオファーが相次ぎ、今年もすでに、ドラマ「記憶捜査~新宿東署事件ファイル~」(テレビ東京系)に出演。現在、主演映画「L・DK ひとつ屋根の下、『スキ』がふたつ。」が公開中で、10月には舞台「音楽劇『組曲虐殺』」を控える。同作では再び井上とコンビを組み、ダブル主演だ。
かつて“ジャニーズの王子様”と呼ばれた光一も、すでに40歳。いっぽう、私生活では新米パパの“プリンス”井上は39歳。そんなアラフォー2人を手玉に取る上白石は弱冠21歳。光一が帝劇に初めて立った年齢だ。
そう思うと、いちばんスゴいのは上白石かも。
(北村ともこ)