お笑いタレントの明石家さんまがMCを務める「さんまのお笑い向上委員会 新春から来たい人だけあつまれ明石家の森SP」(フジテレビ系)が1月2日に生放送され、相変わらずの“ドタバタ劇”が繰り広げられた。
コロナ禍の影響により、大好きだというオーストラリアではなく国内で年末年始を過ごすことを余儀なくされたさんま。その寂しさを解消すべく、「向上委員会」の生特番が放送されるも、ただでさえ“自由すぎる”ことで知られる同番組のノーカット版には、共演者だけでなくさんま自身も「俺の司会が下手やと思われる」と困惑していた。
中でも暴走が際立ち、番組の段取りを片っ端からぶち壊していたのがお笑いトリオ・ネプチューンの“ホリケン”こと堀内健だ。随所で独特すぎる一発ギャグを放り込み、今田耕司や雨上がり決死隊・蛍原徹らを巻き込む即興コントも披露。ただ、楽しそうに笑っているのはホリケンのみで、さんまもほぼお手上げ状態に。通常回の収録ではこうした暴走芸も編集されるが、生放送ということでより一層ホリケンの存在感が悪い意味で目立ってしまうと、共演者からも「生放送でホリケンはアカン」とのクレームが飛び交っていた。
「途中、スタジオには昨年番組から卒業した土田晃之もサプライズで登場。一部メディアからは、土田の静かな芸のスタイルが同番組にはあまりにも不釣り合いだとして、“事実上のクビ”とも報じられていました。ただ、今回のホリケンの過剰なかき回しのスタイルを見るに、一歩引いた土田の芸風は『向上委員会』では貴重なスパイスとして重宝されてきたことが窺えます。実際、土田は唯一の番組全話フル出場を果たしたレギュラーメンバーであり、さんまも土田の役割について『どれだけ助けられたか』と感謝していました。今回の生放送SPでのドタバタ劇を受け、ネットでも土田以上にホリケンがヤバすぎるとの声が多く、『生放送には向かない番組なのがよく分かった。ホリケン、ほんまに勘弁して』『土田よりホリケンの方が使いづらいタイプだと思う』『ホリケンも卒業してくれないかな? この番組をぐちゃぐちゃにしてる張本人でしょ』との反応が出ています。大御所だろうが若手だろうが下克上で爪痕を残そうとする姿は同番組の魅力ではありますが、やはり編集あってこそのコンテンツだということが生放送で明らかになってしまいましたね」(テレビ誌ライター)
51歳にして衰えを知らないホリケンのお笑いへのバイタリティーは見事だが、引き続き“進行泣かせ”の異名で呼ばれてしまうことは不可避かもしれない。
(木村慎吾)